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より良い明日をめざして日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。(日本国憲法 前文) この写真は、何年か前に仕事でポルトガルへ行ったときにおみやげに買ったワインです。リスボンのワインショップには、こういうボトルが何十本も陳列されていて、大変珍しく思いました。真っ黒なビンにはコルクを封印するシールが貼られているだけで、ビンの中央の年数がその年に獲れたブドウを使ったことを示すようです。どのワインショップにもこういうデザインのワインしかなくて、不思議に思いました。それから、リスボンの人々は町の名前を「リズボア」と発音しているのが印象的でした。
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昨日の欄に引用した経済思想家の斎藤幸平氏の記事の続きは、ポスト資本主義の時代はどのよに到来するのか、次のように述べている;
2021年2月20日 東京新聞朝刊 23ページ 「あの人に迫る-コミュニズムが人命と環境守る」から後半を引用 人類がこれまでに経験した共産主義は、前衛政党が実力で政治権力を掌握しその指導の下に社会を運営していくというものでしたが、この方法では世の中がうまく回らずソ連は崩壊し中国は一党独裁の資本主義体制となり果てています。日本共産党も60年代後半からは、実力で政権奪取はうまく行かないことを察知して「国会を通じて革命を実現する」という路線転換を宣言しましたが、斎藤幸平氏の構想では、必ずしも共産党が政権を取らなくても、有権者の3・5%が明確な意思表示をすれば、世の中を変えることが出来るとのことですから、世の中は進歩したものだと思います。まだ34歳の若さでこのようなしっかりした構想を打ち出すとは、日本もまだまだ捨てたものではないなと思いました。 |
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