Gさん、Bさん
先月の話になりますが、老人ホームに訪問する機会がありました。老人ホームと言っても、とってもお高そうな高級感いっぱいの所でした。そこにお住まいのご老人は身に着けていらっしゃるものから、顔だちまで、「これは・・・」と思わせる、気品のようなものを感じさせられる方々ばかりでした。私たちが練習時間に到着すると、そこにおられた、美しい老婦人が、「ようこそお越しくださいました。」と深々とお辞儀をされて、楽屋のドアを開けてくださるのです。むしろ、私の方がドアを開けたりして差し上げる立場なのに・・・。と恐縮してしまいました。そこで1時間ほどのカルテットのコンサートがあって、わたくしども、下世話な下々は、ど・演歌特集「北の酒場」「函館の女」とかを、ずんちゃかやったのでございます。わたくしは「この品のおよろしい方々の前でこんな曲やっておよろしいのかしら」と内心ヒヤヒヤいたしたのでございますが、そのうち、涙ぐまれる方なども目に入り、痛く感動したのでした。人には言えない過去の美しい思い出を思い出しておられるのか。と、様々な妄想をめぐらしたものでした。やっぱり美しいご老人というものは素晴らしいです。さて、今日はいよいよ4月の定期です。年齢はご老人なんですが、指揮者はめちゃめちゃ元気です。なんか、前よりも若返った気がします・・・(こっそり)相変わらずチェコ語がさっぱり分からないので、「のぉー!!!のぉーーーーーっ!」と叫ばれるとビクゥッとしますが、「のー」はチェコ語でイエスなんだそうです。ほんと、迷惑な話ですが、やっぱり元気で美しく歳を重ねる秘訣というのは、何か目的を持って一生懸命やっている。という事なんでしょうか。それでは、みなさん7時にキタラでお会いしましょ~。