空気で感じるっていうか。
昨日、定期1日目が終わりました。ん~、楽しかったな~~。指揮者のキタエンコさんは私が留学中に来られたようで噂しか聞いてませんでしたが、練習中も多くを語ったり、注文するわけでもなく、「音楽は指揮で示す」という感じでした。難しい曲だったし練習もちゃんとやったんですが、長いとも思わず、いやー、良い曲だな~。と感じ入る事が出来ました。素晴らしいですよね~。留学中、ドイツ人の友人が口癖のように言ってましたが、「私を見て!合わせて!」という指揮者は3流だと。つまり良い指揮者に対しては、オーケストラのメンバーが彼の音楽を理解したいと必死で目で追うもんなんですね。ところで、最近聴覚に関する本を読みました。山本美芽「自分の音、聴いてる?どきぃっっ!!!聴いてますよ。ええ、もちろん。汗とドキドキするタイトルですが、レッスンにおけるハウツー本かと思ったら、聴覚に関する事が多くて、音楽家へのインタビューも多く面白かったです。けど、ほんとに上手な人例えば、オケに来られるソリストの方々をよーく見てると、聴覚が優れているのはもちろんですが、さらに、弓で弾いた時の弦の反発、弦をとらえた時のざらつき感、左指が正確に音程を当てた時の振動、裏板から伝わる振動(↑弦楽器奏者だったらですが)なんかを触覚って言うんですか?そういう物をコントロールして、感じたり、楽しんでいるんだと思います。こんな鈍感な私でさえ、うまくいった本番というのは、そういう振動がうまく体に伝わるのを感じます。びおらに転向したのも、そういうのが大きかったかも・・・。というわけで、そういう本も書いてくれないかな~。と思ったり。