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カテゴリ:将棋
日程は5月2日~4日。
もうこんな時期か。 というわけで、出場ソフトについて書いてみようと思う。 コンピュータ将棋などのアルゴリズムに対してはかなり疎いので、 書いてることは間違いだらけだろうが、気にしない。 将皇WP:辞 去年に続いて辞退。選手権常連。 現在はFlash版の製作に没頭しているらしい。 Flash版の棋力は俺と指しわけ程度。 やねうら王:辞 いわずと知れたやねうらお氏のグループ?の作品。 去年からLS3600としてbonanza解析ブログを運営しており、 その解析の綿密さには定評があったが、 謎の失踪、そして辞退。どうしたものか? ハリケーン:辞 情報は全く無い。 作者の名前で検索すると、将棋自体はやっていた様子。 LeChat:初 モンテカルロ法(ランダムに読んでその中で一番いいものを選ぶ方法) を応用して作られたらしい。 Staty:初 去年優勝のGPS将棋を元に作られた。 順位学習(Learning to Rank)という手法を独自に用いて、 プロの棋譜等を用いて学習したという。 棋力はGPS将棋よりはかなり弱いそうだ。 歩角GPU将棋:初 普通のCPUではなく、CUDAという技術でGPUを用いて、速度を速めているという。 同時に複数の手を読むのに効率がいいらしい。 エデン:初 Lispという比較的古い言語を用いて作られたという。 情報は少なめ。 海角 メイ:初 ニコ生主ながと氏によるソフト。 詳しい仕様はよくわかんない。 予選通過条件であるアピール文書が無い。 飛角:初 局面を巨大なデータベースに構築し、これを主に用いるのだそうだ。 YSS将棋、TACOS等を参考にして作られた。 Shogi Boy:初 複数人の指し手ではなく、一人だけの指し手を元に学習した評価関数(=形勢判断)を用いる。 こうした評価関数を複数用意し、事前にこれらのうちから一つを選んで対局するらしい。 ツツカナ:初 評価関数にではなく、 読みの打ち切りにαβ法(将棋、チェス等で用いる最も有名な探索方法)の評価を用いた。 終盤の読みの効率が良くなるそうだ。 Selene:初 遺伝的アルゴリズムを用いてるらしい。遺伝的アルゴリズム?? なんか知らんが、自然の中で色んな動物を長い間放置して、 結局一番強かったのを選ぶ方法らしい。 メカウーサー:初 これもまたCUDAを用いたソフト。 うーさー氏が作った架空のモビルスーツの名前からつけられたそうだ。 Soliton:初 現段階では基礎しか出来上がっていないそうだ。 作り始めてすぐであり、最もスタンダードな機構しか備わっていないという。 Dias R7:初 深い読みよりも良い評価関数を優先して作られたという。 GHIだとかdf-pn探索だとかよくわからない単語が続々と・・・。 ひとまずコア(計算機?)を複数用意して工夫した並列探索をしているっぽい。 STR:初 カーネル法とよばれる手法を使ったソフト。 よくわからない。 芝浦将棋:初 Bonanzaを元に作られたソフト。 Bonanzaは人間同士の対局から学習したが、 このソフトはBonanza同士の対局により学習した。 稲庭将棋:初 コンピュータ将棋に有効だとされる 守りの構え「丸山スペシャル」を使い、 時間切れで勝ちを狙いに行くソフト。 歩歩歩歩歩歩歩歩歩 _銀金角王銀金飛_ 香桂_____桂香 こんな感じだったと思う。 以前もこんなソフト「丸山将棋」が出場したことがある。 ちなみに、棋士の丸山九段との関係はよくわからない。 無明:初 全幅探索(全部の手を読んでいく)で、最後の手はモンテカルロ法を用いる。 作者はアメリカの人らしい。 椿原将棋:第17回40位 終盤の読みに力を入れたソフト。 第4回から参加している最古参。 19手詰めまで読めるらしい。 神乎棋技(神の一手):第17回21位 「コンピュータ将棋の進歩」シリーズを参考にして、 オーソドックス?な手法で作られたソフト。 これも作者はアメリカの人らしい。 棋理:第18回(前々回)9位 局面の評価だけでなく、探索部分にも学習を行う予定だそうだ。 奈良将棋:第18回7位 割と以前から参加しているソフト。 Bonanzaメソッドを使用した。 井上将棋:前回(以下同様)41位 前回のソフトを2台のパソコンで並列化して作られた。 最下位にならないことが目標らしい。(前回ブービー賞) Tohu:40位 前回漫遇将棋(全敗で最下位)との熱戦(?)を演じたことで話題になったソフト。 棋力は俺とどっこいどっこいくらいだそうだ。(24のレート二桁) なんと定跡も詰みも全く考えない。 こまあそび:39位 飛車、竜王を大事にする古参ソフト。 前回のTohuとの大激戦は必見。 デーモン将棋:37位 選手権常連。製作プロジェクトがオープンで、誰でも参加可能らしい。 鈴木将棋:36位 古参ソフト。うさぴょんの元になったソフトだった覚えが。 二つの玉ともう一つの駒との位置で評価している。 GA将!!!!:35位 遺伝的アルゴリズム(GA)を用いていたが、今は使っていない。 自己対局を沢山行うことにより、学習した。 floodgateレートで1400。 隠岐:34位 BonanzaのインターフェースとなったCSA将棋の作者によるソフト。 第4回から参加している最古参。 白砂将棋:33位 7七桂戦法と呼ばれる定跡から外れた戦法を用いることに主眼をおいたソフト。 7七桂戦法は作者のいた大学で伝えられていた戦法だとか。 なのは:32位 詰め将棋に力を入れているらしい。 ちなみに、名前はあのキャラクターに由来。対局開始時にしゃべるらしい。 ponanza:31位 名前はBonanzaのパクリ。 作者は将棋世界という雑誌に連載している「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の筆者である。 ちなみに、現在floodgateレートで2100もある。 Tohske:30位 現在floodgateレートで1700。 Bonanzaメソッドによる学習を施している。 まったりゆうちゃん:29位 選手権常連。現在floodgateレートで1550。 がっかり~という亜種もあるようだが、違いがわからない。 なり金将棋:28位 選手権常連。最もオーソドックスな手法で作られた。 尚、古いソフトだがHPからDL可能で、棋力は10級程度。 臥龍:27位 第3回から参加している最古参。 これもまた最もオーソドックスな手法で作られた。 あうあう将棋:26位 選手権常連。 全幅探索を用いたソフト。 ym将棋:25位 通常の探索とモンテカルロ法のどちらも用いている。 名前は作者のイニシャルか。 ゆめき:23位(ここより2次予選シード) 粒子群最適化という、魚群の動きを元に編み出された手法を用いたソフト。 Shotest:22位 イギリス産の古参ソフトで、3位入賞したこともある。 激指の考え方を参考にした?みたい。 様々な将棋ゲームに搭載されている。 うさぴょん:21位 中堅グループの常連。 少し古いソフトがDLでき、棋力は1級くらいだそうだ。 このソフトを簡略化したれさぴょんは、 将棋ソフトの優良な「お手本」で、これを元に作られたソフトも多い。 みさき:20位 オーソドックスな手法に加え、 Bonanzaメソッドを用いたソフト。 floodgateレートは2100くらい? きのあ将棋:19位 フリーソフトではK-Shogi(不参加),Bonanzaと共に有名な中堅常連ソフト。 最近まで囲碁の開発等で忙しかったらしい。 ちなみに、少し前のバージョンはDLできて、棋力は初段くらい? TACOS:17位 過去に決勝リーグ常連だったこともある古参ソフト。 少し前、プロ棋士橋本七段に勝ちそうになり、プロとソフト対局が禁止された。 今回はBonanzaメソッドを使用しているそうだ。 ボンクラーズ:16位 A級リーグ指し手1号として長年参加してきた古参ソフト。 今回は機構を一新し、数手先を別の複数のBonanzaに読ませる手法を用い、 なんと2010年第14回コンピュータ将棋オープン戦で 人間やGPS将棋等の実力者を差し置いて全勝優勝を果たした。 なお、floodgateレートは2400くらい。 山田将棋:15位 古参ソフト。 「8 近傍合法移動先を納めた表」を用いているそうだが、よくわからない。 10年前の古いものがDOS版だがDLできる。 備後将棋:14位 少し前までは決勝常連だった強豪ソフト。 古来の方法を突き詰めて作られたらしい。 floodgateレートは2350くらい。 柿木将棋:13位 第1回から参加している最古参。 詰め将棋アルゴリズムの優秀さは折り紙付きで、 さらに製品版の棋譜管理の使いやすさにも定評がある。 様々な場面で用いられる棋譜管理ソフトKifu for Windowsや ホームページに配置して中継などに使われるKifu for Flash、 さらには、ネットの棋譜の共通書式となりつつあるKIF様式も 柿木氏が作ったものであり、将棋界への貢献度は計り知れない。 floodgateレートは2150くらい? SPEAR:12位 オランダ人による古参ソフトで、 オープンソースのチェスソフトを元に作られた。 Bonanzaメソッド+αでの学習をしている。 floodgateレートは2400くらい。 竜の卵:11位 決勝リーグ入り3度の実績を持つ常連ソフト。 自己対戦による強化に取り組んでいる。 Blunder:10位 様々な手法を用いて作られたソフト。 自己対戦による強化やBonanzaメソッドなど。 floodgateレートは2250くらいで、DL可能。 このレベルになるとアマ四段くらいの実力がある? 習甦:8位 Bonanzaメソッドの有効活用に力を入れたソフト。 floodgateレートは2600くらい。 アマトップレベルの実力はあるだろう。 YSS:7位 優勝3度の実績があり、第2回から参加し、9位以下になったことがない強豪。 AI将棋という名で販売されている。 floodgateレートは2300くらい。 激指:6位 優勝3度で、YSSと共に上位常連。 製品としても販売されている。 現在floodgateレートは2800くらいと群を抜いており、 優勝候補と言ってもいいだろう。 なお、このレベルになるとプロ棋士でも人によっては負け越す可能性が高いと思われる。 続きは次の記事へ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.17 21:19:44
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