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カテゴリ:日常の出来事
先日お話した、テストの召集令状が来なかった事件。
召集令状には当日の持ち物として身分証明書、学生カード、そしてその召集令状と書かれてありますから、届かないというのは本当は困るものなのです。 絶対に届いていないとおかしいような時期になって、まだ届かない話を友人にしたら「それはマズイからすぐに学校に連絡したほうがよい」と言われ、焦って連絡したところ、「ああ、届かないということはよくあることなのよ。そのまま紙なしでテスト会場に行ってください」とのこと。 そのときはひとまず安心したのですが、何があるかわからないのがこのフランス。実際、行政関係でもそれぞれ当たった人によって言っていることがマチマチで、電話で事前確認をしてから当日出向いたにも関わらず、実際に会った人には電話で言われたことと別のことを言われたなんてケースはしょっちゅうです。法律に関することですらこれですから、普段の生活ではいたるところにこういう事件が待ち構えているのが当たり前。 で、やはり当日テスト会場に入場前は非常に緊張しました。 ちゃんと登録はしてあるのだし、ダメと言われることはないだろうとはわかっていましたが、召集令状がないということで揉めたりするのがイヤなんです。 時間になって順番に皆入室していきます。 扉の前には試験官が数名いて、入場する人の学生カードの登録内容と召集令状を チェックしています。 黙って学生カードだけ差し出すか、それとも差し出す前に一言召集令状が届かなかった旨を伝えるべきかと考えるだけでなんとなく緊張したりして。 いよいよ、私の前にいた友達の番になりました。 やはりカードと召集令状を丹念にチェックしています。 うわー、いよいよ私の番・・・。 ・・・と思ったのもつかの間。 なぜか、友達の身分証明をチェックしていた係官の後ろにいた人が、「ああ、あなた、早くこちらへ」と言って私を呼び、私はそのままノーチェックで通されました。 あれはどういうことだったのか? 後ろが混んでいたから交通整理のつもりだったのかもしれませんが、それにしてもそうやって通されたのは私だけ。私の後ろにいた人はやはりチェックを受けており、私だけが学生カードのチェックすらなかったのです。 非常に拍子抜けでした。 学校に問い合わせたときも、名前も科目も言いませんでしたから、それで私が召集令状を受け取らなかった人だとわかるはずもありませんし。 まあ、こういうこともありますね。一生懸命準備して、何を聞かれても対応できるようにして行ったのに、ことがすんなり行き過ぎたってことは。 だからフランスってどこからどこまできっちりやったらいいのか、わからないときがあるんですよね、例外が多すぎて。その割りに油断してるととんでもないところで引っかかっちゃったりもするし。 ま、何事も最悪の場合を想定して動くのが一番確実でしょうか。 結局すんなり事が運んで、万全に準備していたものが無駄になろうとも、うまく行きさえすればよいわけで。 こうして拍子抜けしたまま着席し、あとはテスト用紙が配られるだけというときにプーンといい匂いが漂ってきました。けれどまさかテスト前にな・・・と思って、匂いが来る方向を見ると、やはりいました。 みかん食べてる人・・・。 テストの食糧補給として水とおやつは必ず持参していますが、テスト直前にみかん剥いて食べる人って初めて見ました。 それまでは召集令状のことも含め妙に力が入っていたので、ここで一気に脱力してしまいました・・・。 しかし先日のカンニング事件といい、どうも緊張感足りませんよね。 ま、私はテストの問題を見た瞬間、緊張が倍になって戻ってきましたが。 いつも応援ありがとうございます。今日もクリックどうぞよろしくお願いします。 → パリの日常の写真はこちらへどうぞ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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