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カテゴリ:フランス・フランス人
最近日本のサイトで読んだんですが、通販でびっくりする買い方が結構普及してるみたいですね。
私が読んだのは、ほしい服がカタログにあるけどMかLかがわからないので両方注文して一方を返品だとか、サイズじゃなく色で迷うので同じ商品を何色も注文して気に入ったのを一つ選んだ後、他のは全部返品だとかそういうことです。 こういう買い方が普及と言ったら語弊があるかもしれませんが、普通にやっちゃう人は意外と多くいるみたいですね。さらにその通販会社にMかLかわからないと電話したら、両方注文して合わない方を返品してくださいと言われたこともあるという例もありました。まあ通販会社が言うんならいいんでしょうけど、ああいう返品って返品費用は通販会社持ちだったりするんですよね?「両方注文して合わない方を返品してください」と通販会社が言うのは、お客様に安心して買っていただくためのいわゆるサービスであって、「今回は」ってことだと思うので、その後何度もやられるとちょっとつらいのでは?なんて思ってしまいます。 私が日本にいた頃にももちろん通販はあり、一時、結構気に入ってる通販会社があったのでときどき買い物をしたことがありましたが、カタログと多少イメージが違ったとしても、それはもともとある程度は予想の範囲内だしそれがカタログ購入のリスクだと思っていたので、返品ということは思いつきすらしませんでした。 まあそれが先方のミスによる誤配だとか、Mサイズの規定がメーカーにより大幅に違っていて、サイズがあまりに合わないだとかそういうことであればもちろん返品をお願いしたでしょうけれど、そういう理由であっても「返品」ということ自体がなんだか気が重くて。感じなくていい罪悪感みたいなものがありますよね。 当時は今のようにネットで簡単に申し込める環境はまだありませんでした。 ですから申し込むならカタログを見て、手書きで申込用紙に記入→それをFAXで送る、または電話で申し込むという方法しかありません。これにも返品の重みみたいなものを感じる理由があるのかも。 ネット申し込みも手書きで申し込みも相手の顔を見ないことに変わりはありませんが、手書きの方がこちらの責任感が強くなる感じがしますよね。「自筆」の重みが出ると言うか。相手に個人情報を与えるわけですから決して匿名じゃないんですが、ネット申し込みは簡単な分、ヘンな匿名性があるような。だから大掛かりな返品も宅配業者に託して送り返すだけ・・・と簡単に思えてしまう。 こんな感じで理解してみました。 今回はたまたま返品を簡単にやってる人が多いみたいなのを日本での出来事として読んだのですが、フランスでもきっと同じでしょうね。私はネットでほとんど買い物をしないので、そういう現状を知らないだけで。 ただフランスは日本より返品しやすいなというか、返品基準がゆるいなと思ったことがあります。 消費者保護の法律により、買ったものは7日以内なら返品可能。 日本だとバーゲン品は返品不能なところが多いけど、こちらはバーゲン品でもレシートを持って購入から7日以内にお店に行けば返品OK。一応返品理由を聞かれたりするけど、こちらが罪悪感で多少ドキドキしてるのに、お店の反応は案外あっさりしています。 先日、たまたま見たとあるスーパーの毛糸売り場に安売りコーナーがありました。 かごの中にいろんな毛糸が入っていて、どれも1つ2.50ユーロ。私にはほしいと思えるものはなかったけど、まあ普段より多少値下げはしてるのかなという感じの商品ばかりでした。が、中に驚くべきものが。 確かに他のに比べて質は格段に上らしきある一玉。これでざっくりしたセーターを編んだらかなりよさそうではあります。けれど・・・。 使いさしなんです。 使いさしと言っても実際に長さが新品より短くなってるとかではないと思いますが、明らかに何メートルも糸を引き出して、それをもとの玉にくるくると巻きつけたものなんです。それで実際に編んではいないとしても(編んじゃったら糸に形がついちゃいますからね)、何メートルか引き出しちゃった時点で、これは新品とは言えないでしょう。新品同様、または未使用中古品くらいに格下げになっちゃうかと・・・。しかもね、巻きつけたときに髪の毛まで巻きつけちゃってて気持ち悪いの何の。まあだから多少値下げになってたんでしょうけれど、あれを売り物にするなんてねぇという感じの一品でした。 ・・・というところで思い出したのです。 昔、某百貨店の毛糸売り場で同じくそういう状態の(髪の毛が巻きつけてあったかどうかは不明ですが)ものを何玉も返品してる人を見たことがありました。これって家に帰って買った服を着てみたけどどうにも合わなかったというレベルとは違いますよね。明らかに使ってみたわけで。お店の人も普通に返品処理していたので、「へー、あんなのでも返品できるんだ。便利だな。」とその時は思いましたが、実際自分でああいう状態の毛糸を持っていって返品・・・とはちょっと言いにくいですね。 なんか親切と言うか、ゆるいなーと思ったわけでした。 けれどゆるいわけでも何でもなく、その売り場の棚にはそうやって返品されたらしき玉が結構並んでて、しかも新品と同じ定価だったりするんです。だから店としては特に損はないんでしょう。 お客としてはそういうのを買わなきゃいいわけなんですけど、毛糸には染めたときのロットというものがあります。同じ型番の色であってもロットにより多少の色の差は出るんです。ですからセーター編んでて途中で毛糸がなくなったりすると、今まで使っていた毛糸と同じロットナンバーを探さなければいけません。そういうときに同じロット番号のものが、そういう使いさししかなかったとしたら・・・やっぱりそれを買うしかないんですよね。 まあでもそういうのを買わざるを得なかったお客さんも、次回は使いさしを返品することがあるかもしれないし、店を介してお客さん同士助け合ってると言えばそうなんでしょうけど。 ただスーパーで返品してる人って見たことがありません。 日本じゃ食品買ったけど賞味期限切れだった(こんなこと稀ですが)とか、腐ってたとかで返品・交換は普通にありそうですが、フランスだとそんな問題日常茶飯事なので、わざわざ持って行く気にもならないし。特に賞味期限は注意が必要ですよねぇ・・・。 というわけで長くなりましたが、今日も最後は年末年始のディスプレイをいくつか。 上の写真の一部アップ。 ガチャガチャして見えるのは全部フィギュアです。 皆さん、いつもクリックいただいてありがとうございます。今日もよろしくお願いします! → お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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