カテゴリ:book
子供を亡くした母親とその弟の物語。事故死と断定されたが、母親は元夫が絡んでいるのではないかと疑う。姉の精神状態はすでに普通でなくなっていて、弟は姉を案じながらも、姉と自分の娘との接近に危険を感じる。姉と弟の心理状態が緊迫していく過程がすごい。部屋中にファックスの紙やメモ紙が散乱する場面では、映画「ビューティフル・マインド」の場面が頭をよぎる。狂気のうちに亡くなった父親が絡んでくると、もう救いようがないなと感じるのだけど、果たしてその通りに。ブリガム行き。狂気は遺伝するかのごとく書かれているが、そうなのだろうか・・・ 二人称で書かれた教科書体の部分と三人称で書かれた明朝体の部分とが交互になっている。この構成が妙に効果的で、不安な気分が倍増する。誰が「おまえ」と呼んでいるのか? それがわかった時には、ぞっとする。読後の重苦しさ&どんより度は、「わたしを離さないで」以来のこと。 0930 米子14日間の出張から帰国。順調に終わったと電話。 今日はオフで、これから帰宅。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <今日の読書> 石のささやき / トマス・H・クック (読了) ダンシング・ヴァニティ / 筒井康隆 甲子園への遺言 / 門田隆将 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.21 23:57:18
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