カテゴリ:コラム・ミニ知識等
県で発行した記録誌で取りまとめた13の分野46の教訓のうち,今回は教訓の伝承に係る教訓を一つ紹介したいと思います。
【教訓】 「災害に関する知恵や経験、教訓を様々な形で記録に残し、正しく国内外に向け後世へと伝承していくことが必要である。」 東日本大震災では,過去の記録や教訓が伝承されていたことにより命を守ることができた例がある一方で,教訓の持つ意味が正しく伝承されず,忘却され,命を守ることができなかった例がありました。 例えば「津波の前には潮が引く」と言い伝えられている地域がありましたが,今回の震災では必ずしも引潮が発生しない場所もありました。また,震災後に明らかとなった石碑の存在もありました。 災害に関する知恵や経験は,様々な形で残すとともに,「正しく」後世へと伝承していくことが必要です。教訓は,正しく伝えられ防災対策に活かされて,初めて意味を持つものと言えます。 震災と同様のことが繰り返されないよう,そして将来にわたり災害による被害を最小化していくため必要なことは何か。継続して一人ひとりが考えていく必要があります。 震災発生から5年目の日を前に,改めて震災を含めた過去の災害から学び,正しく備えていただきたいと思います。 【写真】県による一次保存が決定した旧南三陸町防災対策庁舎 ○「東日本大震災 宮城の記録」(県危機対策課HPへのリンク) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年03月10日 09時32分55秒
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