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テーマ:ブラジル生活(499)
カテゴリ:サンパウロの生活
先日の15歳のパーテイの話の続き。
たかが誕生日にそんなにお金を使うなんて、金持ちの習慣なのではないか、という声があったが、決してそんなことはない。お金持ちの場合だと、規模はさらに大きくなり、高級パーテイ会場でのコース料理だとか、記念品が豪華だったりする。 この女の子の場合、実はその家族の実子ではなく、身寄りがなく、親戚にもらわれた養子だった。養っている家族も、決して金持ちと言う風ではなかった。その証拠に お母さんがせわしなく動き回っていたのだ。 お金がある家庭なら、まず、お手伝いさんが雑用をこなし、母親はホステスに徹するだろう。 ********************************** 1.まず、日系人のシュハスコ。 必ずと言っていいほど、おにぎりがある。しかも、ただ握っただけである。 中身の梅だとかそういう類のものは一切なし。 しかも、塩をつけて握らないから、味がしない。 まあ、シュハスコの肉にたくさんの油分と共に塩が含まれているから、健康的にはそのほうがいいとも言える。 そして、おにぎりが準備されているにもかかわらず、炊飯ジャーで炊かれたご飯も置いてある。 これがブラジル人のパーテイだと パンだけである。 そして、春雨サラダ。きゅうりの輪切りやわかめなどを甘酢であえたものが必ずと言っていいほど出てくる。 また、セロリサラダ。 さらに、ざくぎりの白菜に ごま油、醤油、しょうが味のソースをかけたものも結構出てくる。 日本のパーテイメニューとは違う、日系バージョンが存在するところが面白いと思う。 2. 次に 日系人のパーテイのごみ。 床にゴミが落ちていない!! ゴミがゴミ箱にきちんと捨てられている!!!! ・・・当たり前のようだが、ブラジルでは「普通ではない」。 以前文協の掃除婦さんと話して、そういうことを言っていたなあと思い出した。 ブラジル人のパーテイでは 見るも無残なほど、物凄いゴミが床に捨てられているのだ。パーテイが終わったあと、掃除なんて投げ出して、すぐさま会場を背にして、まっすぐうちに帰ってしまいたいような気持ちになるのだそうである。 でも、日系人のパーテイでは 床にはほとんどゴミが落ちていず、ブラジル人のパーテイとの差は歴然なのだそうだ。 今回のパーテイでも、例外にもれず、やっぱり床はきれいだった。 3. そして、日系人のパーテイの楽しみ方。 ブラジル人の場合、やっぱりPAGODE音楽などをかけて、踊りだしてしまうと思う。 でも、日系人の場合は必ずと言っていいほど、カラオケ持参!である。 ブラジル日系人の間で カラオケは定番のレジャーのひとつである。日本人が趣味でボックスなどで気晴らしで唄うのとは違い、こちらはかなり本格的で、多くの人が先生についてカラオケを習ったり、毎週どこかの日系団体でカラオケ大会が催されているほどである。 今回のグループは カラオケを本格的にやっている人は少なく、曲も日本のものはなかったのだが、テレビの周りに丸く椅子を並べ、皆で交代しながら、楽しそうに古いMPBの曲を歌っていた。ついには、カップルでカラオケにあわせて踊りだすものまででてきた。 カラオケでダンスをする・・・これはブラジル日系人のレジャーのひとつである。『カラオケ・DANCANTE』と言って、カラオケ・社交ダンスのイベントまで存在するほどである。歌が好きな日本人の文化と 踊り好きなブラジル人の文化が混ざり合った、まさにブラジルならではの日系人独特のレジャー。 私は何をしていたかと言うと、その日系人達の団欒を外側から眺めていたのである。旦那も然り。日系人たちは優しい人ばかりなのだが、彼らの独特の団欒にはなんだか入っていけないものがある。うーむ、なぜだろう?旦那は日系に生まれながら、昔から、日系がつるんで集まったり、大人数で固まっているのを見て、その和の中に入りたくないといつも思っていたそうだ。閉鎖的で、一度入ると簡単には抜けられそうにないような蟻地獄のような日系社会・・・だと思っていたそうである。今では、そんな考えもないが、それでも、明らかに自分とは違う隔たりを感じてしまうのだそうである。旦那もそうだし、私も入っていけないし、入りたいと言う気持ちもないので、二人して散歩したり、木陰の椅子に座って話したりと 勝手に楽しんでいた。子供達は そんな親達を尻目に、日系人達の中で抜群の存在感で、楽しく遊んでいたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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