ココロの森

近所にオープンしたイタリアン・レストランに行ってきた。
先日、バイトの面接にいって
履歴書一瞥で落とされた店だ(笑）



混雑を予想して少し早めの時間にいったら
店員の人数が思いのほか少なくw
受付で少し待たされている間に店内を観察。

以前、同じところでやっていた
ホテル系列のイタリアン・レストランを改造した店内には
密閉式ガラス瓶に入った乾燥パスタやオリーブオイル等
いかにも「それっぽい」飾り物が並べられている。

石釜で焼き上げるピザと
デザートのワゴンサービスを売りにしていて
ちょっと雰囲気のある「ワンランク上のファミレス」といった感じ。
この日も連休だったからか、ほとんどの客が子供連れのファミリーだった。




しばらくして、社員らしき黒服を着たおねいさんに

「御待たせいたしました、どうぞ」

と案内される。


・・・と　フロアに入るやいなや、
おねいさん、突然の雄叫び。



「Io guido due persone,Per favore！！」





ぎゃあ～～～！でた～～～！！！
「エセ・イタリアン」！！！



この、「客に聞こえる店員同士の会話だけイタリア語」というレストランが
私は嫌いだ。
少しでもイタリアっぽい雰囲気を提供したいというのはわかるのだけれど
中途半端なイタリア語を聞かされているこっちのほうが恥ずかしくなってしまい
どうにもこうにも落ち着かない。
ちなみに先ほどの雄叫びを和訳すると
「二名様ご案内いたします、どうぞ」である。


東京や横浜にいた頃は、たま～に遭遇したけれど
関西に来てからは初めてだ。
（やっぱりこれ、東京地方独特の、
　「間違った本場意識サービス」の典型なのか？）

しかも、このお店
おねいさんがあんなに流暢なイタリアン雄叫びをあげたのに
他の店員から返事がない。
少なくとも、私が横浜などでたまに行っていたお店では
オープンキッチンの中や他の店員から

「Buona sera！」（こんばんは）

という声が笑顔とともに返ってきていた。

これも相当気恥ずかしかったけれど
無反応より、ずっといい。



「va bene！」

「MILANO、prago!」



などと終始飛び交う中途半端なイタリア語をBGMに
まあまあ美味しいパスタと
ファミレスのわりには格段に美味しいピザをいただきつつ
ふたたび店内を見回してみる。

店員さんは、黒服社員をはじめ皆、20代。
私が一瞥で落とされたのはやはり年齢かと納得。
この辺りのほかの店より
バイトの時給が150円も高かったのも
変だ変だと思っていたら、
イタリア語の勉強代だったのねw


私たちのテーブルのサービスをしてくれたのは
いかにも「進路が決まったばかりの高校三年生」という男の子だったのだけれど
この子がまあ、おそらくバイトデビューであろうとはいえ
かなーりひどい言葉遣い(笑）

おそらく覚える事がたくさんあって
いっぱいいっぱいなんだろう。
気持ちはわかる！
でも、品切れのメニューがあったときには
「申し訳ありません」とはいえずとも
「すみません」くらい、さらっと言えるようになろうねw
10分後にテーブルにきて、いきなり


『◯◯は品切れなんで、キャンセルで、いいですよね？』

なんて、他のお客だったら殴られるかもよ？www




流暢なイタリア語習得までの道は険しそうだけれど
がんばれ！新人君！！！