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ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

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2024.01.06
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カテゴリ:ミステリー

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昨年末から昨日まで、昨年読みたかったけれど読んでいなかったミステリ本を新たに何冊か読むことが出来ました。良いのもあれば期待外れのものも当然ながらありましたが。              
今日は、読了したばかりの≪方舟≫(夕木春央著)について書いてみようかと思います。発売以来、かなり話題になった本ではあります。「この衝撃は一生もの」という本の帯の宣伝文句にたがわぬ面白さでした大笑い




先ずは、ネタバレにならない範囲で「あらすじ」を。
あらすじ
長野県の山奥にある地下建築を軽い気持ちで探検に訪れた
学生時代のサークル仲間7人が、キノコ狩りに来て道に迷った3人連れの家族と出会い、その巨大な地下建築の中で予定外の一夜を過ごすことになる。
ほんの一夜のはずが、夜中に起きた地震により入り口の扉が大岩で塞がれてしまい地下建築に閉じ込められてしまった10人。脱出する唯一の方法は、地下2階に設置されている機械を操作して、扉を塞いでいる大岩を地下に引っ張り下ろすしかないが、大岩が落下すれば機械を操作した者は、小さな小部屋のような洞窟に取り残されてしまう事になる…。
絶望に打ちひしがれた10人に衝撃的な事実が明らかになる。地震の影響で地下水の水位が上昇し、1週間後には地下建築内は水没することになる…。
つまり、地上に脱出するには、機械を操作しこの地下建築内に閉じ込められる者を、1週間以内に決めなければならないのだ。
その混乱の最中に、7人グル-プの1人が何者かに殺害されてしまう。残された9人はその犯人を探し出して≪生贄≫にしようとするが…。

感想
地下建築内に閉じ込められたことで、読み手も登場人物同様に
かなりの閉塞感と心理的圧迫感をを味わう事になります。しかも1週間というタイムリミットが加わり、そこに想定外の殺人により殺人犯と同じ空間で生活することへの恐怖感が追い打ちをかける中、最終的にこの洞窟内に置き去りにしなければいけない一人を選ばなくてはいけない重圧が、登場人物一人ひとりを通して、私にはヒシヒシと伝わってきました。
そして、犯人を特定できたラストに、大どんでん返しが待っています!
このどんでん返しによって「真実」が明らかになった時、「成る程、こういう結末になるのか」と勝手に結末を決め込んでいた私は、その「真実」に正直に言えば「茫然自失」でした…。
この結末については、読む前に「賛否両論ある」とか「後味が悪い」とかいう書評を目にしていましたが、実際に読んで見るとやはりショックでした。読んで暫くはちょっと考え込んでしまったほどです。確かに後味は良いものではなかったけれど、全く予想すらできなかった結末に出会って、「読んでよかった、最初から最後まで面白い作品」だった、と自信をもって言えると思います。

さて《まとめ》です。(5点満点で、最高は5点)

ジャンル : ミステリー小説(特殊設定もの、クロ-ズド・サークルもの)
スト-リ-展開 : 5点(最高点)。中だるみ無く、最後まで緊張の連続。一般にこの手のミステリー小説に言えることですが、フーダニット(誰が犯人か)だけでなく、ホワイダニット(動機)を推測するのが面白かった物語でした。
結末
 5点(最高点)見事としか言いようのないラスト。

読みやすさ 5点(最高点)。癖のない文章で読みやすかった。
ミステリー度と緊迫感 
5点(最高点)。《地下建築という閉鎖空間》+《タイムリミット》+《極限状態での殺人》+《生贄の人選》という事で、全編緊迫感満載です。

昨年末に3冊ほどミステリ小説を紹介しましたが、この《方舟》は他作品を凌ぐ、明らかに最高の作品だったと言えます。
他の小説によくある
《驚愕のどんでん返し》とか《二度読み必死》などの宣伝文句に魅かれて読んではみたものの、大したことのないラストに大きな失望感を味わったことがあるのではと思いますが、《方舟》のラストのどんでん返しは、それこそ​​本当にびっくりしてショックを受けるどんでん返し​​です。期待にたがわぬラストと言っていいと思います。


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最終更新日  2024.01.08 22:26:09
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