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カテゴリ:LIVEレポ
19日は15時45分に会場前に到着。サウンドチェックツアーを待っていると思われる人が数人遠巻きに入口の様子を見ている。集合時間の50分に係員が出てきて、集合をかける。当選はがきと交換に入場ラミネートパスを受け取る。そして入口のドア前に待つこと30分以上。4時半近くになってやっと中に入ることができた。ざっと数えてこのツアーに当当選の栄誉を勝ち取ったのは25人ほどのようだ。 ステージにはすでにドラムセットの前にメンバーが小さくたむろしており、何事か話をしている。ルークが我々に「やあ!」てな感じで軽く挨拶。私は最前列にがっぷり張り付いた。ポールポジションだ。最高の気分だせ!メンバー全員リラックスした雰囲気で、衣装も普段着だ。(まあステージでも普段着のようなものだが、もっとラフだ。) で、メンバーはちょこっと相談しつつ、おもむろに始めたのがDoobie BrothersのChina Grove!肩の力を抜いて気楽に演奏している雰囲気だが、それでも滅茶苦茶上手い!さすがだね。 そのノリで2曲目はベンがキーボードの前にすわり、Stevie WonderのSuperstitionを始める。ダニーは体力温存のためか、終始ドラムの前に座ったまま歌っている。 3曲目はThe FacesでStay With Me。うれしい!この曲大好きなので。なおこの曲のカヴァーは彼らのCDでも公式に音源がある。 そのあと、ネタにつまったのか、ベンが我々に向かって、「何かリクエストあるかい」(もちろん英語です)と話しかける。客席からいくつかリクエストが挙がるが、どれもピンとこない様子。そのうち、ルークが「こんな感じでどうだい」(と言っているように見えた)と、ギターをメンバーに向かってつま弾くとクリスがそれにベースを合わせ始めた。The BeatlesのCome Togetherだ。しかしダニーが歌い始めると音域が合わないようで、すぐに中断。ベンがキーボードで QueenのBohemian Rhapsodyを弾くと、ドラムの向こうでハリーが「ママ~!」と歌う。みな苦笑。ハリーの漫才師っぷりはステージだけではないようだ。面白いねえこのバンドは。 実はもう1曲やったのだけど、これは残念ながら私の勉強不足で、曲名は判らなかった。誰か当日サウンドチェックを体験した方で、このblogを見ている方がいらっしゃったら教えてください!(見てないか・・・) そんな具合でサウンドチェックは終了。メンバーから「じゃあショーで会いましょう!」とお別れの言葉をいただいて会場を後にした。外に出たのは4時50分くらい。30分弱のサウンドチェックだった。 そしてこれからは本番のレポ。やられた。完全にやられた。オープニングのイントロを聴いた瞬間、今日は凄いことになるという予感がした。まさに「パーティーにようこそ!」ですね! なお、セットリストは以下のとおり。赤字で書いたのは昨日のセットリストとはかぶっていない曲。 Welcome To The Party オーディエンスはみな最後だと判っているから、はじけっぷりは最高。最初から最後まで歌い、叫び、手を振り、ジャンプし続けた。 最後を締めくくるおなじみのDirty Loveのイントロで、ダニーから「みんな20年のサポート、本当にありがとう」というようなMC。これにはさすがに泣きそうになった。 ライブが終わって、客電がついて、終了のアナウンスが流れても、オーディエンスは皆帰らない。終わらない拍手とTHUNDER!のかけ声。素晴らしいライブだった、本当に。15歳からロックンロールを聴き続けて、いろんなライブに足を運んできたけれど、THUNDERほど素晴らしいライブアクトはそうはいない。鳴り物入りでデビューしたけれど、その後は大してヒットしたわけではなく、そう売れているバンドではなかった。でも彼らはその素晴らしいライブで世界中の人々を魅了し、コアなファンをつかんできた。日本でもこういうバンドいますね。好きですこういうの。これがロックバンドだ。 また一つ、本物のロックバンドが消滅した。英国産クラシックロック、往年のハードロックをまっとうに、実にまっとうに演奏してくれるバンドだった。もう二度とこういうバンドにはめぐり会えないかもしれない。 THUNDER、ありがとう。 写真は会場で配布されたクラブチッタのライブスケジュールパンフ、4月号の表紙。たぶん95年の来日時の写真か。なつかしいダニー&ルークの姿。格好いいね!ダニーはまだこの頃長髪だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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