|
カテゴリ:私の心を揺さぶるこの1曲
昨晩、勤務先の宿直室(4月からの新しい勤務先は宿直体制があって、時折勤務先に泊まっているのです)にある小さなテレビで、映画ボヘミアンラプソディを見ていました。
もちろん2018年の公開時には映画館の大スクリーンで鑑賞して号泣した思い出があるのですが、やはり小さなテレビ画面&小音量で見ているとそれなりになりますね。でもやっぱり良い映画ですよね。 正直なところ私の世代だとQUEENは全盛期を過ぎていて、あまりリアルタイムの印象がありません。我々より5~10歳くらい上の世代がドンズバなのかもしれませんね。ライブエイドは丁度中学2年生で、洋楽を聴き始めて間もない時分でした。夜寝る前に少し見て、目が覚めてテレビを点けたらまだやっていたので、とんでもないイベントが行われているという感覚はよく覚えています。残念ながらQUEENのステージは見ていません。誰を見たのかももはや覚えていない。ただとにかく、スケールがでかいという印象だけが残っています。 さてHurryの愛するアルバム100枚のコーナー、今回は2枚紹介。 【5枚目】GREAT WHITE / Sail Away (1994) 80年代のLAから出たハードロックバンドは90年代に入って次々と淘汰されていきました。彼らも生き残るために必死だったと思います。このアルバムはBMG移籍第1弾だったようですが、おそらくレコード会社の圧力が多分にあったのだろうと推察します。たしか当時の音楽雑誌の記事で見たような記憶がありますが、彼らはこのアルバム制作にあたり、イーグルスのような路線を求められたというような話でした。 結果的にはセールスも伸びずに終わったと記憶しています。 私自身はGREAT WHITEを聴いたのはこのアルバムが初めてだったのですが、アルバムがそんな不本意な結果だったかどうかは関係なく、大いに気に入りました。ピアノとアコースティックギターを主軸に終始ゆったりと良質なメロディで聴かせてくれます。まさに穏やかな海原を船に揺られていくイメージです。暖かく、時にブルージーにむせび泣き、私の気持ちを落ち着かせてくれたアルバムでした。GREAT WHITEは確か2000年代に入って、ライブ中の火災で100人を超える死者を出した大惨事に遭遇しています。どうもそんな不幸なイメージとブルージー路線が重なって、暗い印象を覚えてしまうのですが、でも私にとってこのアルバムは傑作! 【6枚目】RED HOT CHILI PEPPERS / CALIFORNICATION (1999) 1999年という年は私の音楽人生にとって大きな転機となった年です。一緒にバンドを始めた親友が他界し、失意のどん底にあった私はその夏、苗場スキー場で開催されたフジロックフェスティバルに3日間参加。様々な音楽を全身に浴び、癒されました。あの時のフジロックはまるでこの世の桃源郷かと思うほどでした。音楽が私の心を救ってくれたと思っています。 レッチリは97年の第1回フジロックで台風直撃のステージが伝説となっていますが、99年のフジには出演しておらず、でも苗場でもこのアルバムはテントでガンガン流されており、売られていたことを記憶しています。当時のオルタナティブなバンドとしては世界最高峰、象徴的なバンドであったと思いますし、何といってもジョン・フルシアンテの復帰作であったことも注目される所以。 フジの洗礼を浴び、私もこのアルバムを購入し、レッチリ初体験となるのですが、これは衝撃作でした。ジョン・フルシアンテのギターは実にシンプルで音数が少なく、それでいてメロディアスで切ない。その音のすき間をうめるようにチャド・スミスのドラムとフリーのベースが絡み合いとんでもないグルーヴを作り出していきます。アンソニーもファンキーなスキャットは勿論ですが、聴かせるところは実に暖かな声でメランコリック。全編通して泣かせる1枚、とんでもない名作であることは当然で、私の心にも深く刺さって忘れえぬ1枚となっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[私の心を揺さぶるこの1曲] カテゴリの最新記事
|