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カテゴリ:きょうの雑感
★乗り過ごし ★★帰り道 肩にリュック 手に袋 背中が突っ張り、腰が砕けそうだった。そりゃそうだ、メッチャ重いリュ ックを背負い、手には物がゴチャゴチャ入ったレジ袋、片方の手にはパソ コンかばんをぶら下げていたのだから。 不覚にも、七里ケ浜駅の階段でよろけそうになり、行合橋を渡ったところ で、手に持った荷物を地面に置き、う~~んと背伸び。気持ちよかったぁ。 ★★そうだ、バスに乗ろう 七里ケ浜駅から我が家まで、徒歩で6~7分。途中に小さな坂がある。 いつもならヘッチャラなのだが、今日は重い荷物に冷たい風、いやだ、 いやだと思って歩き始めたところ、目の前をミニバスが通り過ぎた。 そうだ!! あれに乗ろう。 ふだんはほとんど使わないこのバスの停留所めがけて、一目散・・って わけにはいかなかったが、ともかく、駆けた、よろけながら。 ★★えっ? 誰も降りないのかよ バスは、いったん海岸通に出たあと左折、江の電の踏切を渡って七里ケ 浜高校の東縁沿いに走り、七里ケ浜プリンホテル、駐在所前を経由して、 この地域の住宅街を廻る。(ホテル名を七里ケ浜プリンスだとばっか り思っていたのだが、鎌倉プリンスが正式みたいだね。知らなかった 十数年もの間、もっとも、あんまり縁がなかったしな、これからも) 車内はほぼ満席だった。私の目的とする停留所は「駐在所前」。なんだ か田舎っぽいネーミングだが、この停留所が、この地域の、いわば、中 心なのだ。西友、美容院、喫茶店、酒店、三井住友の無人ATM、日常生活 に不可欠なお店が並ぶが、なんと言っても目玉は「珊瑚礁」、雑誌やテ レビでチョー有名なカレー店だ。 「次は駐在所前でございます。」、アナウンスが耳に入ってきた。「乗 客はこんなに多いし、だれかが、ブサーを押すだろう。」最初からブザ ーを押さないつもりで、窓の外を眺めていたら、バスはこの停留所で止 まらず、すぐ先の交差点で右折のための待機に入った。 「えっ?、誰も降りないのかよ。」そうなんです。この乗客の中に、私 以外で駐在所前で降りる人は、誰もいなかったのです。 ★★次は朝日通りでございます 次のバス停は、「朝日通り」。駐在所から200mほど先にある。 これ以上、戻る距離を増やしたくないし、「同じ轍を踏まないほうが利 口」なので、ワタクシは、「次は・・・」のアナウンスの前に、ブザー ボタンを押した。 ★★徒歩 徒歩 トホホ 朝日通りに到着。再びよろけながら降りるワタクシのあとには、4~5人 の乗客が続いた。 重い荷物とともに、しかも革靴で、もと来た道を戻るのはつらいです、わ ずか200~300mの距離であっても。 結局、人をアテにしちゃ、いけないってことなんだよな。ナットク。 ★生物多様性 ★★そもそも バスでの失態の原因となったのは、両肩、両手に携えた重い荷物で、そ の大半は、地方での地元会議で使った資料だ、紙の重さは尋常じゃない。 なんの資料かと言えば、「生物多様性国家戦略」に関連するもの。国境の ない生物とその生息・生育環境を全世界で保全しようという趣旨の生物多様 性条約に基づいて策定された日本の国家戦略である。この世界条約に は、日本を含む190カ国とECが批准している。 ★★多様って? ただし、地元での主な話題は、「国家戦略」ではなく、「多様」という用語 の意味と「多様」の測り方。 生物に関して言えば、「いろいろな植物、動物」が生育、生息している ことが「多様」である。つまり、「多様」であればあるほど、食物連鎖の不連続 さが補われ、生物の生息・生育環境の持続が測られるのだ。 では、「多様」は、どのように測るのだろう。生物の種類が多ければ多様な のか、数は問題にならないのか? ★★多様度指数 生物の種類の数、各種類の個体数を説明変量として、多様の度合を定量 的に測る指標のひとつが、シャノン・ウィーバーの多様度指数である。 この指数は下に示す、シンプルな数式で求められ、もっぱら、特定の生 息・生育場所に置ける、植物、底生動物というような「カテゴリー」 について、用いられる。 例えば、白神山草本植物、琵琶湖の底生動物、◯◯川の魚類のような。 この多様度指数は、下に示す簡単な数式で求められ、生物の種類が多く 種類間の個体数に大きな違いがない 場合、多様度が高い という。 ★★それでも、理解しにくい多様度指数 それでも、多様度指数は理解しにくい・・・ということで、宝くじを 例として話をさせてもらった。宝くじには特別の必然性があるわけじゃ ないが、このほうが、よりわかりやすいような気がしたのだ。 宝くじが200枚あります。この中には、2億円の当たりくじが必ず1 枚あります。 これを、 (1)20個の箱に均等枚数で配分、 (2)20個の箱に不均等枚数で配分、 (3)10個の箱に均等に配分 し、どれかひとつの箱を選ぶという場合、選ぶ人の迷いが大きいのは どの ケースだろう・・・を考えてみた。 結論を言えば、(1)の場合、選ぶ人の迷いの度合いが最も大きいのは(1) の場合である(下をみてください)。 感覚的にもわかる話だが、この迷いの程度が多様度指数の大きさで示され る。つまり、迷いの程度が大きいほど多様度も大きいのだ。 上にも言ったように、種類(箱の数)が多いほど、各種類の個体数の差 異が小さい(箱の中の宝くじの枚数が均等に近い)ほど、多様度は大き くなる。多様度指数とは、こんなもんなのだ。 ただし、多様度指数は、単に、現在生息・生育している生物 の多様性を数値化するものであり、その値には普遍性はない。 で、選ぶときの迷いの程度=選択肢の多さ=多様性 なのだ。 なお、この指標は、元来、熱力学で誕生し、その後情報工学に適用された エントロピーの概念を導入したものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.22 15:53:00
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