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こひつじ的生活~羊毛フェルトで作る小さな世界

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2008.01.06
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カテゴリ:
              夕日


   このお正月に読んだ本は山田詠美の「風味絶佳」

   沢尻エリカ×柳楽優弥で映画化された「シュガー&スパイス風味絶佳」のDVDを観た

   くて、その前に原作を、と思って読んだのですが、とてもよかった。。

   トビ職、ゴミ収集、ガソリンスタンド、引っ越し屋など肉体労働者系の仕事を生業とす

   る男性と彼らに惹かれる女性が主人公の6つの恋愛短編集。

   キャラメルが描かれた装丁のように、どのお話もゆっくりと口の中でなめていたいよう

   な・・決してキャラメルのように甘くはないのだけれど、不思議な味わいの小説たち。

   アマゾンのレビューを読んでみると、かなり好き嫌いが分かれるようですが、

   私はとても好きなタイプの小説でした。

   読み終わって、明日への元気がわく!という本ではないです。

   何かが得られる、ということでもなく、何かがわかる、ということでもなく、

   ただただ一風変わった主人公たちが織りなす世界に浸って、ふやけちゃって、だら

   だら~でございます。

   だらだらしたお正月にはふさわしいような。。一年のスタートに読むにはふさわしくな

   いような。。よくわかりませんが、

   山田詠美ワールドにたっぷりと酔いました~

   「好きな恋愛小説は?」と聞かれたら、この本と、「センセイの鞄」(川上弘美)と答えます^^

   

   フォトは、今日実家の庭から撮った夕暮れの風景。携帯で撮ったのでぼけていますが

   お天気の良い日には富士山が見える高台の遮るもののないこの風景も、

   私にとっての風味絶佳!です。

   


   
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最終更新日  2008.01.06 23:13:09


2007.08.31
カテゴリ:
   夏の向こう側

   夏休みももうおしまい。

   この夏読んだ本をもう一冊。

   
   伊坂幸太郎「重力ピエロ」

   道行く人の視線を集める魅惑的な容貌を持つ弟、春。平凡だが優しい兄、泉水。

   思慮深い父と美しい母。

   一見ごく普通の仲の良い家族。だが、春の出生には家族の辛い過去があった。

   過去を封印したまま大人になった兄弟はある事件に出会う。

   連続放火と謎のグラフィティアートの奇妙なつながり。
 
   謎解きに乗り出した兄弟をめぐる事件の真実・・・。


   
   ミステリー小説の部類に入るのでしょうが、家族のつながりを描いたお話です。

   ストーリーだけをいえば不幸な話なのですが、不思議な穏やかさと温かさが残る

   ちょっと変わったお話でした。

   登場人物がどれも表面的には穏やかなんだけれど、実は風変わりで、まあ、はっきりい

   って変わってる。でも、魅力的。最後はちょっと?と思うところもありましたが・・。

   どんなにつらい運命を背負った人も地球の重力から解放されることができるのか

   な・・。

   
   随所に文学作品の引用や古今東西の様々な知識がちりばめられていて、それを洒落てい

   ると思うか、鼻につく、と思うかで好みが分かれるかもしれません。

   私は、この著者ずいぶん物知りなんだなあ~と、へぇ~ぼたん押しっぱなしでしたが、

   美形の春が淡々とガンジー語録を語ったり、突然、芥川龍之介をそらんじてみ

   せるのは、想像してみると絵的にかなり美しいので、好きです、はい。

     

   

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最終更新日  2007.08.31 14:26:01
2007.08.29
カテゴリ:
     黄色い花

     先般お亡くなりにならなれた河合隼雄先生のご本で、

     「Q&A こころの子育て~誕生から思春期までの48章~」を持っています。

     赤ちゃん時代から思春期までのさまざまな親の悩みにこたえる形でいろんなお話を

     して下さっています。

     本章ももちろんなのですが、私は特にこの本の「あとがき」が目から鱗で何度も読

     みました。

     「おわりに  自己実現と子育て」と題して、先生のご専門であったユング心理学

     を元にわかりやすく、親になるということは人生においてどういう意味を持つの

     か、ということを書いてくださっています。

     一般的に「自己実現」というと、自分の目標や夢をかなえることを指すと思うので

     すが、河合先生によるとそれは「自己実現」ではなくて、「自我実現」か「利己実

     現」なのだそうです。自我実現だからダメだということはない、女性は自我を抑え

     られて、自分がやりたいこともやれずにお母さんという理想像を押し付けられてき

     たので、自分がやりたいと思うことをやろう、というのは当たり前だ。しかし、

     それは自我実現であって、大したことではないのだそうです。「小さい小さい

     「私」を実現しようとしているだけだいうことは、わかっていないといけない、と

     おっしゃいます。

     次に、ユングが考え出した「自己実現」とはどういうものか、ということについ

     て書かれてあるのですが、えーっとちょっと簡単にはまとめられないので

     ぜひ本書をお読みください・・。

     少し書くと、ユング心理学では、意識の中心に「自我」があり、

     無意識も含めた心の全体の中心として「自己」があると考えるのだそうです。

    「自我実現」とは、社会的に評価されることをやることであり、

    「自己実現」とは一般的に評価されることとは違うこと、時には途方もない

     ことが起こってくる可能性がある。

     ・・うーむ。

     そして、ここからが本題なのですが、「子育てほどおもしろい自己実現はない」

     そうです。

     子どもって理屈に合わないことばかりしていて、意識や自我から見ればとても

     不可解な存在なんだけれど、自分のところにやってきた子どもを

     自分の運命として受け止めて、どう生きるか。

     「どうしてこんな子なの」じゃなくて「こんな子とどう生きるか」と考えるのが

     自己実現である、と。思うようにならない子どもを受け入れるのが自己実現で
  
     ある、と。

     うーむ。

     「子育てをしていると、「自分」というのは、自分が知っているよりもはるかに

     不可解で、認めたくないような要素がたくさんあることがわかってくる。

     それを自分のこととして受け入れるのは恐ろしいし、苦しい。しかしそういう

     これまでこころの中に潜んでいた要素をちゃんと見つめて、それを使いものになる

     ようにするのが自己実現です。できることならやめたいというくらいのものが

     自己実現なんです」・・・そうなんです。子育てをして、自分がいかに

     エゴの塊か、ということを思い知った私です・・。

     「自己実現には犠牲がつきものです。ひとつのことをするということは

     あることをしないということですから。たとえば、子どもとつきあう時間を

     大事にしようとすれば、自分のやりたいことをする時間をある程度捨てなけれ

     ばならない。その時自分が何を犠牲にしているか、できる限り意識するのは   

     ものすごい大事だと思います。そしてそれこそが自己実現なんだとわかって

     いることです。でないとわけのわからないイライラがたまってくるんです。」

     犠牲というとマイナスなイメージがあるけれど、その意味がわかるとそこに

     楽しみや喜びを見いだせるのだ、と。

     最後に、では、子どもを持たない人はどうなのか、ということになるのですが、

     そのような人も、象徴的な意味で何らかの「子育て」をしていると思われるが

     今回は触れないことにします・・となっていて、いつもそこでずっこけます・・

     河合先生、書いてほしかったです・・。

     
     実は久しぶりに読み返しました。すっかり目に鱗がびっしりでしたので

     またぽろぽろと落ちました・・。

     昨日は夏休みに疲れた母たちでストレスを発散しておりました(笑)

     Nちゃん、Yちゃん、私たち「自己実現」の真っ最中ですわよ!

     
     

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最終更新日  2007.08.29 18:11:57
2007.08.25
カテゴリ:
    夏の光


    今日から世界陸上をやっていますね。

    朝、マラソンを少し観ました。

    この夏休みに読んだ本、三浦しをん著「風が強く吹いている」は

    箱根駅伝を目指す大学生たちの群像小説です。

    

    高校時代、名ランナーとして活躍しながらも、タイム至上主義の陸上界に反発し    
    た走(かける)は、陸上界を離れ、東京の大学に進む。

    偶然、走の走る姿に遭遇し、魅了された4年生の灰二(ハイジ)は自分が住むボロア

    パートへ走を誘う。そこ、竹青荘には個性豊かな面々が集っていた。
   
    灰二の野望は、この竹青荘に住む陸上未経験者が大半の10人で、箱根駅伝を目指す

    こと・・・無名の大学の無謀な素人チームは果たして伝統の箱根駅伝に出場で

    きるのか?


    直球ストレートな青春小説で、最後まで一気に読ませます。

    ありがちな展開ですが、読んでいてしらけることも飽きることもありませんでした。

    運動音痴でとりわけ走ることが苦手な私は、学生時代の長距離走には苦しい思い出し
   
    かありませんが、この小説は、私もちょっと走ってみようかな・・?と思わせてくれ

    ます。

    走ることで自分自身の問題と対峙していくメンバーたち。

    「速く」走るのではなく「強く」走ること。

    読み終わった後は気持ちが清々しく昇華されました。

    以前、感想を書いた「階段途中のビッグノイズ」もそうですが、キャラが立つ登場人

    物たちと直球なストーリー展開は、小説というよりもマンガを読んでいるような感じ

    に近いものがあるので、普段本をあまり読まない人にもお勧めしたいですスマイル


    ・・・それにしても、箱根駅伝に出場するといういうことは、

    大変なことなんですね。毎年お正月の風物詩として何気なく見ていましたが、

    来年からは見方が変わりそうです。

    

 
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最終更新日  2007.08.25 23:29:16
2007.08.04
カテゴリ:
    さるすべりの花


    いつの間にか、公園の向こう側に鮮やかなピンクのかたまりが揺れていました。

    多分、この木は サルスベリ・・?

    こんな風に毎年咲いていたかしら・・?

    記憶が定かではなくて、突然現れた魔法のようにも見えました。

    
    鮮やかなピンクの花を見て、まず思いだしたのは

    梨木香歩「家守綺譚」。

    梨木さんの描く世界は、いつも異界と現実の世界が自由に行き来していて、

    それがあまりにも自然で、読んでいてとても不思議な気持ちになります。


    「家守綺譚」の最初のお話には、主人公に恋心を抱く「サルスベリの木」が出てきま

    す。

    つるつるの木肌が気持ちよくて、撫でてやっていたのがいけなかったらしい・・笑

    ちょっと艶かしくて、可愛らしい、サルスベリ。

    8月の空に似合うピンクの乙女です。

    
    
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最終更新日  2007.08.05 01:59:41

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