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記憶の記録

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記憶

2009.04.04
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カテゴリ:記憶
僕は30歳で結婚した
そのとき、自分が大人だったかというと
いやいや
ぜんぜん子供だった

難しい専門書を読む傍ら
少年マガジンなんて漫画本をよく読んでいた

タバコも吸っていた
ヘビースモーカーで
1日に60本は吸っていたと思う

考えているのは
遊びのことばかりで
仕事は嫌いだった

身勝手でデリカシーがなく
ずいぶんハニーを悲しませた

振り返ってみると
無駄なことばかりしていたように思うけど
無駄が自分の成長の肥やしになっていたようにも思う
だが
いつも
その無駄なことを
いつかはやめよう
いつかやめる
と、考えていた
なかなかやめられなかったけれど・・・

ある日
ハニーがビッグーニュースを僕に告げた
子供を授かったと

うれしかった
ハニーと子供のために
タバコをやめた

あの日以来1本も吸っていない
タバコをやめて
いちばん恩恵を受けたのは
僕自身だった
健康と自信を持つことができて
なにより
家族のためにもなることを
少しだけ出来たことの
うれしい気持ちを
味わえた

ちょっとだけ大人になった気がした
漫画本は相変わらず読んでいたけど・・・


大人になるには時間がかかる

それは
大人になるために必要だった無駄なことたちとの
決別を決意して
一つ一つ卒業しなければならないからなのかもしれない

無駄なことたちは
僕にとって
確かに必要なことだった
しかしそれは
大人になるために必要なことであっただけなのだ

大人になってしまった今は
すでに
必要ではなくなっている


大人には大人の楽しみというものがある
ひとつ坂を上るために
背負っていた無駄なものを捨てなければならない

捨てなければ
登れない
そうやって
ステージが高くなっていく

さしみしい気持ちが無いではないが
捨て去ることができて良かったと
思えたことのほうが
大きな意味がある

無駄を捨てて
身軽にならなければ
たどり着けない場所がある

はてさて
大人になるとは
手間のかかることである


2006-10-27 17:52:53







Last updated  2009.04.04 09:28:55
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2008.09.17
カテゴリ:記憶
今年もありましたね

鳥人間コンテスト

夢多き少年だったfs

今年は涙が止まりませんでした

たぶん

0.5デシリットルは涙が流れたでしょう

快挙をとげたチームも

敢え無く敗れたチームも

感動は大きかったはずです

見ているだけの僕でさえ

これほどの感動をいただきました


番組を見ながら

僕の心の 深いところで

輝きを見つけました

それは

記憶の中のタカラモノ

青春の欠片です


まだ
ハンググライダーという言葉さえない時代

未だ少年のfsは大空への夢を実現すべく

科学雑誌の片隅に掲載されていたアポロ宇宙船の落下傘のアイディアを

一目見て

「これなら飛べる」



思ってしまったのでした

fsはその頃から

思ったら

自動的に体が動いてしまうのです

気が付くと出来上がっていた

鳥への第一歩

失敗への恐れより

夢の実現への興奮が勝ってしまいます

ジュラルミンのパイプなどない時代です

鉄パイプで機体のフレームを作りました

コントロールバーをトライアングルにしたのは僕のアイディア

セールはパラシュート用のナイロン生地?
無理無理! ありえません

キャンプ用のテント生地でした

これで

飛んだんですよ 今の僕が信じられません

初飛行は

ダットサントラックで引っ張って150mくらいの滑空でした

どうしたらコントロールできるのかなんて

知るはずもなく

感とイメージ

それでも大成功だったのは

運が良かっただけでしょう

探してみたら

ありました

その頃の写真が

35年以上前になります

少年の夢

左側でストライプのジャージが
若かりしfsです







Last updated  2008.09.17 19:15:55
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2008.03.08
カテゴリ:記憶
網走に行ったのは
覚えています


カニを食べたのも

酒を飲んだのも

ましてや

馬に乗って

流氷に乗ったのなんて

全く記憶にございません

この子、いい子だったなー

しかし、ケツ痛てっ

流氷に乗る






Last updated  2008.03.08 13:00:53
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2008.02.16
カテゴリ:記憶
大人になったら
何になりたい?
という問いかけを
だれでも幼い頃に、うけたことだろう

10歳のころのflyingseedは
目を輝かせながら
『火星へゆくロケットのパイロットになる!』
と言った
自分では
そうなることに
なかば確信のようなものがあったように記憶している
父が15歳の頃にはすでにパイロットを目指していたことを
幼い頃から聞き
いつか自分も
同じ道を歩むと
迷いも疑いも
少年にはなかった

現実は
そうならなかったけれども
そうならなかった理由は
人類が
まっすぐに進化する道を選ばずに
経済と欲の道を選んでしまったことによるのだと
思うことにして
腹に収めた

さて、
宇宙少年flyingseedは
今月の15日に
種子島で打ち上げられる予定だった
『H2 きづな』の
飛び立つ姿を
少年の頃の淡い夢を思い浮かべながら
種子島の丘の上から
見上げるつもりであった

自分のセミナーが愛知と岐阜で入ったために断念した
積年の夢であったが
自分を呼んでくれる人がいるのだから
ありがたいことである
潔くあきらめた

ところが
『ロケット第2段姿勢制御用ガスジェットスラスタ装置への推進薬充填作業において、正常に充填ができない不適合が発生し、延期』
いつもなら
このようなニュースにがっかりするfsだが
なんてうれしいニュースなんだろう
もしかしたら
ぼくの予定のない日に
打ち上げが決まるかもしれない
だとしたら
数日後に
種子島で日記を書いているfsを
見ることが出来るかもしれない

H2が宙に浮いたら
きっと泣いちゃう









Last updated  2008.02.16 15:03:47
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2007.08.14
カテゴリ:記憶
僕の大好きなもの
おかげで人生が楽しくなったもの
大好きな人
おかげで
生まれてきてよかったと
感謝

子供の頃父が乗せてくれたおんぼろトラック
オート三輪
おじが乗せてくれた55ccのスーパーカブ
はじめて買ったギターYAMAHAFG140
ジョン・レノン
アップルレコードの最初のビートルズアルバム(青りんごの絵が貼ってあったっけ)
単車RX350
ばら屋の豆大福
かおるさんのローストビーフ
孤高の詩人りゅにおん(とってつけたようですが宗先生の前ってことで(爆))
宗左近の詩 青春
草野心平 ゴビラッフの独白
40年前、始めて買ってもらったサーフボード デビューの日に折れて壊れたっけ
シングルモルトはやっぱりアイラだ
植木等
谷啓
初恋のあの子
スキー
ハンググライダー

みずよしのチュウハイ
みずよしの焼肉
BARセントジェームズ
赤頭巾ちゃん気をつけて
GOLF
摂津 茂和
川辺剛
坂東将圭
金子文明
スルメでザリガニ吊り
ドンとボギー
父と母
僕に科学を教えてくれた岡部先生あなたのおかげで今の僕がある
杉浦一広
ホッピーブラック
フィッシュ&チップス

世界一の神秘マイワイフ






Last updated  2007.08.14 18:42:45
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2007.08.06
カテゴリ:記憶
18歳
夏休みが始まるとすぐに、御宿の海の家にバイトに出た
トタン屋根のバラックによしずを立てかけただけの海の家だった
それでも、海水浴客のための貸しロッカーとシャワー室
奥には、ちょっとした料理のできる厨房もあった
僕らバイトは
その海の家に寝泊りしていた
湿気が凄くて
布団は、毎朝トタン屋根の上に乾した
時ならぬスコールが来ると
その夜は布団無しで寝ることになるから
空模様には
いつも気を配っていた

僕に与えられた仕事は
フレンチドッグを揚げる事と
貸しロッカーの管理だった
それ以外にも
砂浜の吸殻拾い
これは
バイト全員で朝5時に起床して
熊手で砂に潜っている吸殻をかき集めのだ
タバコを吸う人間は火の着いたタバコを砂の中にもぐらせて捨てる
自分がそうだったから
気持ちはわかる

あるひロッカーを増設し
キーに付けたナンバーメタルのナンバーを書き換える必要が出来た
ナンバーは女子ロッカーは赤マジックで
男子ロッカーは青マジックで書かれていた
ぼくは、
オーナーの母上(かなりのおばあちゃんだった)に
ベンジンと脱脂綿とマジックインキ赤と青を買ってきてくれるように頼んだ
僕らバイトに現金を預けることなどありえない経営体制だった
暫くすると件の品が届いた
まずは古いナンバーをベンジンで消さなければならない
空いているロッカーのキーを集め作業にかかる
脱脂綿を出しベンジンをしみこませゴシゴシと擦る
指先が痛くなる仕事だ
18歳の僕には知る由も無いことだったのだが
そのときに使っていた脱脂綿はなぜか10センチほどの四角で
形が整えられていた
始めてみる物体だった
ベンジンをよく吸い込み赤いマジックで書かれた数字は
よくおちた
2時間ほどの作業でほとんどのキーを書き換えたが
あとには、
赤と青に染まった脱脂綿が残った
僕の作業を見て笑いながら通り過ぎる女性客が多かったことを
今でも覚えている
遠くでは
『世田谷区からおいでの○○さま
お連れの方がお待ちですので、△△監視台までお越し下さい』
などと
場内放送が流れている
こうして夏の一日が終わる


御宿の朝は早い
熊手を持って波打ち際まで行き
砂を掻きながら店に向かって後ずさりしていくのだ
自分の店の前だけをきれいにすればよい
その朝も
熊手を持ち店を出た
朝の海は気持ちがいい
まだ客もいない
吸殻拾いで硬貨を拾うことはしばしばだ
勿論ネコババする
今朝はいくら見つかるかなどとよからぬ事を考えていた
ふと海を見ると
大きな流木が流れ着いている
今は引き潮で
流れ着いたというよりも
海草に絡まって半分浮いた状態だ
ほって置いても良いが
どうせ後でかたずけるように言われる
今のうちに撤去しておこうと海に入る
近づくと
残念ながら
流木ではなかった
そういえば
昨日の夕方
『世田谷区からおいでの○○さま
お連れの方がお待ちですので、△△監視台までお越し下さい』
などと
場内放送が流れていたっけ

こうして
夏休みは
あっという間に過ぎ去っていった






Last updated  2007.08.06 21:29:02
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2007.06.15
カテゴリ:記憶
僕は買い物好きである

前置きをするほどのものではないが
風呂敷を買った

岡崎での仕事の折に
たぶん、僕の人生で最高のライバルであり親友である男から
鹿児島土産という紙袋に入った芋焼酎をいただいた
なんでも
鹿児島の焼酎バーのマスターが
『これは臭いですよ』と太鼓判を押した代物だそうである
酒に目が無い僕は
ありがとうの言葉と共に、破顔の体で受け取ったのは言うまでもない

問題は紙袋である
なかなかデザインも凝った装丁だが
翌日の仕事にいかにも酒の袋を提げて行くのは憚られる
そこで、名古屋のホテルにチェックインを済ませると
早速買い物に出かけた
『そうだ風呂敷がいい』
予てからデザインのよい風呂敷がほしいと思っていたのである
風呂敷の使い道の広さには驚くべきものがある
包み方さえ工夫すれば
なかなか格好もよいのだ

一時間ほどの散策の末、色とりどりの風呂敷を置く店を探し当て
あれこれ悩んだ末に
『これだ』という1枚を購入した
自室に戻り早速、焼酎のビンを包んでみたが
なかなかよろしい姿となった

たったひとりでホテルの部屋にこもり、風呂敷と格闘しているうちに
ある記憶が蘇ってきた

僕が幼少の頃のヒーローは月光仮面や鞍馬天狗である
ちゃんばらごっこに必要なものは、
棒切れのほかに風呂敷の覆面であった
自分ではなかなか上手く覆面を仕上げられず
よく母に巻いてもらったものだった
ちいさな僕の前に膝まづいて
キツメに覆面を巻いてくれている母の匂いは
きっと古い風呂敷の匂いであったろう
ふろしき






Last updated  2007.06.15 11:25:24
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2006.12.01
カテゴリ:記憶
拝啓 フライングシード様

人は、生きていく中で無駄も必要だが、無駄と理解したときにそれをそぎ落としながら成長していく。
遊びや趣味をあきらめなければならないこともある。
が、
我慢我慢の人生は味気ない。
趣味のない人生なんか、生きている価値もない。
その考え方は間違っていない。
それでいい。
しかし、
甘えてはいけない。
甘やかしてはいけない。自分を。
その遊びは、自分に必要か?
その趣味は自分を成長させるか?
その遊びや趣味と自分の仕事はどちらが楽しいか?
無駄とは何か?

人は、人生という貴重な持ち時間を刻々と失いながら生きている。
そう感じながら、人生をはかなんで生きている人は、生きていくために必要な仕事さえ、貴重な自分の持ち時間を消費してしまう作業として捉え、
死を恐れ、いつも嘆いている。そんな生き方に何の価値があるだろう。

人生は、楽しみ尽くすことにある。
朝日の美しさに感動し、雨の恵みを感謝し、箒で塵を掃くときにさえ、箒が描く波もようを鑑賞する。
何物も面白き!である。
しかし、
持ち時間というものがある。
人生は無限ではない。
若い頃は、まさに人生が無限であるかのように生きていたが、少々節約しなければならないことに気がついた。
であるならば無駄を省きたい。
無駄とは何だ?
無駄を省いて楽しみのある輝かしい老人の一日とは何だ?
何事にも楽しめる一日を積み重ねることのできる精神。
大人にならなきゃいかんか。
子供の頃からいろいろなことをやった。
かんしゃくだまを仕掛けていたずらをしてしかられ。
柔道で自分の位置を知り、
スキーで自然の中で遊ぶことを覚え、
読書を越え、
映画から学び、
ハンググライダーで恐怖を乗り越えることを知り、
化学で爆発し、
山で考え、
絵画で芸術家の役割を知り、
音楽で友達の輪をつくり、
ゴルフで哲学をした。
それらはすべて、僕を成長させてくれた。
僕にとって絶対必要なことだった。
だから僕がいる。
今後の人生の中で
それらは、決して無駄ではないが、
時間的に省くことができる。
省くことができないのは、
生きることそのものと、生きるために必要なこと。
食べたり、寝たり、と
その準備や後片付けや掃除洗濯
自立した老人になるために職業も必要だ。(80歳過ぎても現役でいたい)
これらすべてを楽しみつくす。
身の回りのことさえできない老人と、きちんと整理されている老人。
身の回りのことをすることを楽しめるところまで成長できている人。
自分を甘やかして何もしなくなるのと、自分を楽しませてなんでもする。
正反対のようだが、この二つはよく似ている。
どちらも自分に正直だ。
気の持ちようということだ。
老後に向かって楽しい人生を準備するために、一番、自分のために必要なものは、金じゃない
ふつうに、何事も楽しめる人に






Last updated  2006.12.01 06:09:13
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2006.04.05
カテゴリ:記憶

17歳
なんと女子部員20名
男子部員2名の声楽部にいました
男子2名ですから混声合唱をする為には女子も2人から4人までが限度で
普段は、ピアノの伴奏ばかりやってたなー
女子が多かったけど、ぜんぜんもてなかった  トホホ

Q1.17歳のとき、何してた?
フォークソングとギター
バイク  ヤマハのRX350 
夏休みも近づく7月、愛馬でルート17を飛ばしていました
夏ですからTシャツ ノーヘル サンダル履き
の3拍子のおばかさん.
前方の信号は青!
快適に飛ばしているところへ
右から信号無視の原付が飛び出しました
僕のスピードは70キロくらいだったと思います
勿論のスピード違反
飛び出した原付を交わしきれず
僕の右足に原付の前輪が当たり
その前輪が僕のバイクの右ステップに絡んで転倒
慣性の法則は正しく働き
僕は、5ヤードほどの飛行の後、アスファルトの上を40ヤードほど滑って
やっと止まったのでした
骨折2ヶ所
前歯を紛失
足の爪 6枚紛失
顎とおなかと膝の皮 無し
相手は事故寸前に後ろに飛び降りていて無事
北海道をツーリングする予定だった夏休みは、
楽しい入院生活ですごしたのでした
思い出しただけでも イタイ・イタイ・イタイ
Q2.17歳のとき、何を考えていた?
学生運動 マルクス資本論 毛沢東 実践論・矛盾論
でも、なぜか三木清 哲学ノート
本気で革命が出来ると考えていました
日米安保の最後の年だったような気がします
よく、デモに参加していて、シュプレコールで喉をからして
殴られて
暴力と挫折の青春時代・・・・
Q3.17歳に戻れるとしたら?
勉強します 物理!
熱力学と流体を極めたい






Last updated  2006.04.05 19:54:27
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2006.02.19
カテゴリ:記憶

アルペン3種 国体の予選の予選
市の代表を決めるための試合が3日後に迫っていた
3種目全てにエントリーするのは
毎年のぼくの恒例行事だった
ぼくは大回転のイメージで最後の仕上げにかかっていた
もうすぐ暗くなる
ナイター照明も点灯した
今日はこの一本を滑ったら上がりにしようと決め
ヘルメットを確認し
上げていたゴーグルを下げ
スタートにセットアップすると
いつものルーティン
ストックを2回カチカチと鳴らし
バスケットに着いた雪を落とし
スキーをバタバタと踏みならして付着した雪をおとす
スタートポールの前方にストックを刺し
ジャンプして
ラストをスタートした
イメージ通りに大きなターンが決まっていく
このスキー場に合宿のつもりで入ってすでに5日目
調子が上がってきている
良い仕上がりだ

ピステの後半
最後のジャンピングスポットにさしかかる
一番スピードが上がっている場所でのジャンプだ
飛ばないつもりでも、およそ30メートルは飛んでしまう
気持ちも乗っている
躊躇無く踏み切る
その瞬間
僕の目に、あり得ない光景が飛び込んできた
前方40メートルの所を
初心者の集団が
プルークでトレインしている
しかもその列は10人ほども連なり
完全に僕が滑っているコースを塞いでいる
そしてぼくは
すでに空中に浮いてしまっている
多分、時速100キロ近いスピードで!

目に見えている映像はスローモーションで流れていく
彼らは、猛スピードで飛んでいる物体に
気がついていない
しかも、その物体は2秒後には
激突してくるのだ
僕のスキーが着陸態勢を取る
まず右足が着地し
少し遅れて左足が着地する
のこり10メートルの間にかわすには
前方に見える人間の列は、絶望的に長い
””うおー””
----気がついてくれ----

なんて楽しそうに滑っているんだ
僕が止まることは不可能なのに

もしかしたら
人と人の間を抜けることが出来るかもしれない
それしかない

誰も気がつかない

ぼくは破壊的なスピードで人の列に近づいていく
目の前を通過していく列車の連結部分を通り抜けなければならない感覚に襲われる

全力で
彼らが進む方向へ
ぼくの進路を変えようとする

すり抜けるのは無理だった
前傾姿勢を取ったまま
ぼくは、人間の列の中に突き刺さっていく
ぼくのヘルメットは列の中の一人の骨を砕き
ぼくだけを守った

破壊された人間は一人だけで
その場にたおれている
あきれるほどのタイムラグで
女性の悲鳴が聞こえる
たおれているのは若い男性だった
パトロールを呼び
スノーボートで搬送し
病院へ着くまでの、拷問のような永さの時間を
なぜこんなあり得ない事故が起きるのか
何度も何度も自問したが
答えは出なかった

不幸中の幸と言うべきか
彼の命に別状は無かったが
しばらくの入院を余儀なくされ
ぼくの自問自答は
27年たった今でも
続いている






Last updated  2006.02.19 22:57:44
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