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カテゴリ:博物館
神戸のポートアイランドにある「UCCコーヒー博物館」へ行ってきました。
目的は、定期的に開催されているイベント「(コーヒー)5種類の飲み比べ【基礎編】」に参加するためです。 参加者17名、ほぼ男女半々(なぜなら私以外、ほぼ夫婦orカップルだったから!)。4つのテーブルに分かれて座ります。 コーヒー鑑定士の資格を持つと言う、学芸員さんの挨拶(仕切り上手でした。慣れておられる感じ)でイベントスタートです。 この5種類を飲み比べます。 コーヒーについて、学芸員さんの解説を聞きつつ、コーヒーが配られるのを待ちます。 コーヒー到着。 配られる前に、学芸員さんから、「いきなり香りを嗅がないで下さいね」という指示が出ていました。 色を見る ↓ 香りを嗅ぐ ↓ 味わう のプロセスで行うそうです。 『色を見る』 近くで見ていてもあまりわからないので、なるべく遠くから見たほうが良いとのこと。 何なら、自分の座っているテーブルのコーヒーでなく、他のテーブルのコーヒーを見るくらいでも良いとの事。 確かに、遠くのコーヒーの方がよく分かりました。 『香りを嗅ぐ』 色を見て、明るい色をしていたコーヒーから嗅いでいきます。 手の匂いが邪魔にならないように、なんならカップに鼻を突っ込むくらいで。 嗅ぎ続けて香りがわからなくなって来た時は、自分の服の香りを嗅いでリセットすると良いとの事。 『味わう』 コーヒーの味を見る時は「大きな音を出してすすって飲んで、口内で霧状にして味わう」。 他のコーヒーセミナー等でも良く聞きます。 でも、さすがコーヒー鑑定士の学芸員さん。 お手本で見せてくれた、すする音のレベルが違いました。 音を出してすするって言うと、ちょっと行儀悪いとか恥ずかしいという印象がありますが、あそこまで行くと別物ですね。 なお、すすったコーヒーは、口内にとどめつつ、鼻から空気を抜いて味わいます。 こうする事で、甘みがよく分かるとの事。 で、実際に5種類試して、産地や精製方法、焙煎具合の違いによる味わいの差をみて行ったわけですが。 今回衝撃的だったのが、上の写真で4番の「ロブスタ」を試した時。 印象はとにかく「麦茶」です。香りも味も。 最近読んだ「珈琲の世界史」(2017・旦部幸博)という本の中で、ロブスタコーヒーがアメリカに最初に伝わった時、「商品価値なし」とされたエピソードが紹介されていました。 珈琲の世界史 (講談社現代新書) [ 旦部 幸博 ] そのエピソードを読んだとき、「そこまで違うものかな?」と思ったのですが、当時のアメリカ人の気持ちがよく分かりました。 自分がイメージしている「アラビカ種のコーヒーの味」とは完全に別物です。 ただ、もちろん不快な味という訳ではないです。 「アラビカ種のコーヒーの味のイメージ」を持って飲んだからびっくりしただけで。 ブログを書いていて、今もなんかもう一回味わいたい気がしてきました。 実際に「商品価値なし」とされたはずのロブスタコーヒー、その後世界中に普及したわけですし。 ちなみに、日本人参加者がみんな「麦茶のような」と表現したこの味、海外の方は「トーストの焦げたような」と表現するそうです。 このロブスタ100%コーヒーを味わえたのが、今回のイベント参加で一番の収穫だった気がします。 「当店のコーヒーはアラビカ種100%です!」というお店はあっても、「ロブスタ100%です!」というお店は見たことないですから。 他にも色々面白いお話を聞かせて頂いて、色々と勉強になったので、また別のイベントがあれば参加したいなと思います。 展示等の感想はコチラ→ 読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。よければクリックください。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年01月18日 22時11分12秒
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