カテゴリ:手品
手品師がやるべき仕事とはなにか? どんな仕事についたとしても似たようにその仕事について自分の立ち位置というかその仕事を俯瞰視て考えたりすることはよくあることだと思う、私も上のようなことをよく考えるし、いつもだいたい同じ所に行き着く、その答えは・・・ 「手品師の仕事は奇跡を演出することだ」ということだ。 しかし、何かがひっかかっていた。それだけだろうか? ・・・そして、大切な真理を忘れていた事に気づいた。そう、ヘルメス哲学だ・・・ ヘルメス哲学では、相対するものは同じものの裏表であるという。私が思いついたことが奇跡と対を成すものかどうかは分からないが、例えば奇跡についてこう定義してみたらどうだろう? つまり・・・ 「奇跡とは不可能に思えること(見えること)を可能にすることだ」と・・・ ということは、結果的に奇跡的なことが起こればいいのであって、奇跡を演出するよりも手前にもう一つ原理が働くのではないか?ということだ。 つまり、奇跡を演出する前に不可能を演出することが大切なのではないか? 言ってしまえば手品という台本には2つの面がある手品師側に見えているトリックの面とお客さん側に見えている現象の面だ。 手品というのは結構地味めなものもあって、正直不思議さがわからない部分があることもある。 しかし、手品師がやるべきことができていればどんな地味な手品でも面白く盛り上がったりするのも事実、ということは、明確に手品師がやるべきことというのがあるはずだ。 そして私はここに至った。つまり、手品師がまずもってやるべきこととは・・・ 「不可能を演出することである」と・・・ はっきり言って手品師側から見れば不思議なことなど一つも起きていない。しかし、お客さんからの視点で見ればそこには奇跡が起きる。 手品師にはホスピタリティが大切と教えてくれた師匠の言葉の意味・・・ 「相手の立場になって考えられること」 とは、もしかしたらこの演出法の真意も入っていたのかもしれない・・・ 今となっては・・・ あ、いけない、師匠はまだご存命だった!ただどう聞けばいいのか?そもそも師匠に相手してもらえる時間があるだろうか?色々考えるとめんどくさいな~・・・と、思っただけです(笑) ・・・まあとにかく、少しやるべきことが腑に落ちた感があった。そんな日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/12/17 11:17:02 PM
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