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カテゴリ:健康・病気
■言葉がなくても意思は通じる (その4) 2012年2月4日に開催された「朝日 健康・医療フォーラム」において、認知症の母親を介護した藤川幸之助さん(詩人・児童文学作家)が、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)という視点においてとっても印象深い話をされています(2012年2月21日付朝日新聞)。 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 「まなざしという言葉には、目の表情を含めた視線という意味もあるそうだ。人は視線に心を込められるということだ。母は不安の中、父のまなざしに安心できる居場所を見つけたのではないか。私たちは言葉に頼りすぎて、相手を見つめるのを忘れていないか。 施設に入れた日、母は、帰ろうとする私の服の裾をぎゅっと握ってきた。何度も何度も。『お母さんの家はここなんぞ!』。驚いた母が手を離したすきに、走って施設を離れた。母を捨てたのだと思った。 それ以降、母はいつも私が帰った後、出入り口の扉の前に2時間も立ち、扉を見つめているのだと聞いた。言葉のない母のむき出しの心を見た気がした。母と暮らすことを決めた。」 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 2012年4月5日に放送されましたNHK・EテレのハートネットTV『町永俊雄リポート 若年認知症・妻たちの選択(1)』においても、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)による患者さんと介護者の意思疎通の様子が報道されましたね。 62歳でアルツハイマー病と診断された夫(現在71歳)を自宅で介護する足立絹子さんは、目・表情の様子から夫の気持ちを察します。 「まだ飲む?」と聞いたときに、欲しい場合にはご主人は、「欲しいという感じで目で訴えてくる」そうです。 絹子さんは番組において、「表情でみるしかないので、本人がもっと飲みたいと思っているのか、もう要らないと思っているかは本当に表情ですね。」と語っていましたね。 番組では、絹子さんのご主人が5年間過ごした、全国でも珍しい若年認知症専門のグループホーム「福寿荘」の様子も報道されておりました。 (つづく)
笠間 睦 (かさま・あつし)プロフィール 1958年、三重県生まれ。藤田保健衛生大学医学部卒。振り出しは、脳神経外科医師。地元に戻って総合内科医を目指すも、脳ドックと関わっているうちに、認知症診療にどっぷりとはまり込んだ。名泉の誉れ高い榊原温泉の一角にある榊原白鳳病院(三重県津市)に勤務、診療情報部長を務める。認知症検診、病院初の外来カルテ開示、医療費の明細書解説パンフレット作成--こうした「全国初の業績」を3つ持つという。 趣味はテニス。お酒も大好き。お笑い芸人の「突っ込み役」に挑戦したいといい、医療をテーマにしたお笑いで医療情報の公開を進められれば・・・と夢を膨らませる。もちろん、日々の診療でも、分かりやすく医療情報を提供していくことに取り組んでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.06.07 04:08:40
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