ワーカホリックス・パラダイス

一般的にルネッサンスマンの代表はなんといっても

レオナルド・ダ・ビンチだろう。

彼のマルチな天才ぶりは師匠のヴェロッキオが

彼の才能に嫉妬して絵筆をとらなくなったなどの

逸話を生むほどだった。 

また、ダビンチは

戦略に長けたチェザーレ・ボルジアのために地図を作り、

その頃には「君主論」のマキヤヴェッリとも親交を持っていた。

芸術だけではなく、

武器や武具の発明にもいそしんでいた。 

また昨今の「ルネッサンスマン」と言う表現は

芸術と科学の両方を理解し、

バランス良くそれらを習得しているものを指す。 

だが、私のイメージでは

やはり文武両道、

すなわち精神と肉体の両方が

バランスよく発達していないといけないと思う。 

昔で言えば芸術、学問、武術に長けたと言われた

藤原伊周などがそうであったのであろう。

話は大きくなったが、

もう少し身近なスケールが等身大の所で言うと、 

宇宙物理学を修め、

マーチングバンドのリーダーも務め、

スキー部のキャプテンだった彼は、

学生時代、

「あなたはルネッサンスマンだ」

と教師に励まされたと言う。

彼は音楽を愛し、奏で、

ロジカルな科学の世界と

感覚的な芸術の世界も同じように愛し、

体を動かし、鍛えることに喜びを感じる人だ。

私も体育会系でありながらも、

クラシックバレエを長いことやっていた 

母の意向で、

踊りと、器楽と、スポーツをずっとやってきた。

「なんでもやるなら一番になれ」と言うのが口癖（?）だった父の影響で、

高校は入学する時も

卒業する時も新入生代表の挨拶と答辞を 読ませていただいた。

（大学は確か経済学部で7番と言うことで、

5番までの卒業生がもらえる金時計がもらえなかったので 

卒業式には出ずにアルバイトしていた） 

だから、私の子供たちは心身のどちらかが

極端に強くても

弱くても困ると、

私は常日頃から思っている。

双子たちがいよいよ来月から保育園で年長さんになると言うことで、

来年度の保育園での習い事を決める時が来た。

バレエ

お絵かき教室

パソコン教室

は継続。

英語は、

保育園には失礼だが、

ケンブリッジ英会話学校（?）の先生が来ているとはいえ、

日本語なまりの英語を話す先生にお金を出す気になれないのでパス!

リトミックと、

プリントなどをやる公文のような「寺子屋」をどうしようかと思っていたのだが、

体験レッスンをやって以来

特に娘が鉛筆を削って

一週間後の寺子屋のレッスンに備えているほど楽しみにしているので、

申し込むことにした。

リトミックは、

発表会でお友達がピアノを弾いているのを見て息子が

「やりたい!絶対やりたい!」

と、言い張るので、

やはり二人とも入れることにした。

まさか私が「教育ママ」になって

5歳の子供たちに毎日のように習い事をさせることになるとは

夢にも思っていなかったが、 

保育園が「認可外」の保育園なので、

世の中の「ゆとり教育」のゆる～いカリキュラムとは異なり、

ガシガシと柔軟な脳みそを刺激するプログラム満載なのだ。 

ただし、子供たちと約束していることは一つ：

「お教室に行っても『やりたくな～い!』と、

団子になって隅で駄々をこねるようなことがあれば速攻で辞めさせる」

5歳児の習い事は、

「たのし～！」

「おもしろ～い！」

が、基本だと思っている。 

お友達の親御さんの中には、

「今日もひとしきり行きたくないと駄々をこねたのを

やっと連れてきたんです」

何ておっしゃる方もいるが、

私に言わせれば、

「そんな習い事辞めてしまえ!」です。

だからうちのチビには家ではテコンドーを教えない。

試合前に、一緒に試合に出るご家庭のお父様に、

「高岸さんのおうちは沢山家で練習してらっしゃるんでしょうね」

と、言われたが、

「いいえ。うちは全然。

教えないですし、やらせないですよ。

好きで勝手にやっている分は止めませんが…」

と、答えた。

向こうは、

「もったいない！」

何ておっしゃっていたが、

4歳児や5歳児に家で練習を強制して

後で嫌いになられては困る。

私はやる以上は

「今日も行きたい!」

と、思いながらやって欲しい。

お陰でチビはこれから、

月曜日は体操教室（保育園にて）

火曜日は寺子屋（保育園にて）

水曜日はお絵かき教室（保育園にて）

木曜日はバレエ（保育園から送迎あり）

金曜日はリトミックとパソコン教室（保育園にて）

土曜日はテコンドー（母と道場に通う）

日曜日はスイミング（近所のスポーツクラブ）＋時々テコンドー（母と出稽古）

である。

多分、わざわざ公文や

ヤマハ音楽教室や

ＥＣＣキッズ

などには平日通わせることは不可能。

ワーカホリックな母は忙しいのだ。

指定外保育園で、

保育園のプログラムのオプションとして提供してくれているからこそ出来ることだ。

もう少し大きくなったら、

息子の「サッカーやりたい!」や、

娘の「ピアノやりたい!」が

外での習い事になるかもしれない。

取り敢えず今は何が好きになるか判らないので、

いろんなことを楽しみながらやって欲しいと思っている。

二人の家でのお気に入りの遊びは

ブロック遊び（息子）とお絵かき（娘）。 

やたら集中していることがあるので、

そういう時は放っておく。

何事であれ、

集中力を使っている時は養っている時でもあるので、

それは今後必要なことだ。

後、仕事しているとつくづく思うが、

集中力は体力がないと続かない。

だから思い切り体を動かし、

体力をつけておくのは大切だ。

むしろ、5歳児にはそれが「仕事」みたいなものだ。

たまたま家から一番近い保育園が

認可外で、

熱心に色々なプログラムを開拓して

提供してくれるからこうなったが、

これも何かの縁!

頑張れ、ルネッサンスチルドレン!