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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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June 21, 2006
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カテゴリ:音楽
 昨日、演出家の粟国淳さんに会った話を書いたが、そのなかでもうひとつ共感してしまったのが、「お上」の側の、文化に対する態度だった。
 話の始まりは、小泉さんがボローニャの「アンドレア・シェニエ」に行ったら、「ブーイングが出た」ことだったが(それは小泉政権に対してのことであって、オペラに来たことにブーイングが出たわけではないと思うけれど)、小泉さんはたしかに「オペラ」の認知度を高めたが、では首相としてオペラという文化をバックアップしているかといえば、そうではない、ということへと話は発展した。
 「たとえばイタリアでは、ムーティが何年か前、スカラ座の初日に大臣がひとりも来ないといって怒ったんですよ。それが文化に対する姿勢。ポーズでもいいからそれがあるべき」(粟国氏)
 そう、それは日本の政治家にはない。
 小泉さんがオペラが好きだといっても、彼は単に個人として好みの公演に足を運んでいるだけで(とくに高額の外来オペラ)、首相であっても、新国の初日足を運ぶわけではないのだ。国の税金を投入されている国立劇場なら、来てしかるべきなのに。
 「そういう戦略というか考え方は、まったくない」
 ここでは意見が一致した。

 以前ここでも書いたが、「東京のオペラの森」も同様である。都民の税金を使いながら、日本の、あるいは東京都の音楽家を育てよう、そしてチケットを安くしよう、という考えはまったくなく、オケは小澤征爾氏の子飼い、ソリストはウィーン経由。これでは外来オペラがもう一つ増えたようなもの。たんに、場所が東京であるというだけだ。決定した石原都知事、いかに文化行政が分かっていないかということだろう。

 
 





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最終更新日  July 2, 2006 09:29:43 AM


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