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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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July 21, 2006
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カテゴリ:お仕事
 はじめて「絶版」を宣言された。
 「売れ行きが芳しくなく(最近注文が少なく)、かつ在庫が1000部以上ある本」ということで、『黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ』という本を、「処分=裁断する」という通告が来たのである。在庫1097部。あと少しじゃないか???
 これまでに、友人のところに来た絶版通知は見た事があるが、自分が送られたのは初めて。それも、一番苦労した本で、文章の上では一番気に入っている本なので、ショックだった。
 相当分厚いし、かなり読むのが大変、という指摘も受けていたのだが。
 告白すると、赤面するような間違いもいくつもしているので、それが人目に触れなくなるのはいいことかもしれないが・・・
 
 売れないし、読みにくい本かもしれないが、読者の方からの反応が(少ないながら)一番熱かったのもこの本である。
 情熱的?といわれるくらい、「よかった」と告白(という感じ)されたこともあったし。
 いやはや、難しいものです。

 絶版といえば、もうひとつ記憶に残っている件がある。
 これは著書ではなく翻訳だったのだが、「コーヒーハウス物語」という小さな本を訳したことがあった。
 バッハの「コーヒーカンタータ」にちなんで、ドイツやライプツィヒのコーヒー&コーヒーハウス事情もからめた本で、個人的には面白いと思ったのだが、あまり売れず、4000部刷って1400くらいあまっていた。
 ところがそれが、BS2チャンネルの書評番組で紹介されたら、たちまち売切れてしまったのである。
 すわ増刷!かと思ったら、「もう増刷しません」とそっけない答え。
 そして私の手元にたった1冊あったものも、誰かに貸したまま帰って来ず、長い間手元にない状態が続いていた。
 1年ほど前、バッハファンたちの飲み会でその話をしたら、なんとそこにいたある方が、自分の手持ちの分をコピーしてくれた。
 さらにその数ヵ月後、ネットの古書販売で手に入れたと、現物をもってきてくれたのである。感激しましたね。

 ところで「黄金の翼」のほうは、最後だから捨て値で売りますが・・・と言われている。また手元になくなるのはイヤなので、購入する予定だが、さて何部にしようか、アタマの痛いところであります。





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最終更新日  July 25, 2006 03:12:31 PM


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