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2014.02.23
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福岡県生研のHPをよく見るのですが、今日は、ほっとルームで関わる個々の子どもたちの「問題」に悪戦苦闘しながらも、発達の視点でまとめられた楠先生(下関市立大学)の講義レジュメを読んで、問題の背景にある共通性に気づきました。自分のために転記しておきます。
………………………

〈2001.8.28 生徒指導心理学特論授業用レジュメ  楠 凡之〉

児童期の自我・社会性の発達と『9,10歳の壁』問題

★はじめに…より一般的な発達上のつまずきの問題へ
 
「9,10歳の発達の節目」は、学習上のつまずきが生じやすい時期であるというだけでなく、社会性の発達においても極めて重要な意味を持っている時期であり、少年期の発達を考えていく上できわめて重要な意味を持つ時期であると考えられる。
 通常の場合、この頃、脳波のアルファー派成分が後頭部、中心頭頂部、前頭部で着実に増加し、脳波が成人型になるとされている。“9,10歳の発達の質的転換期”もこのような中枢神経系の成熟を前提としている。


☆「9,10歳の発達の節目」の各領域での具体的な特徴

…略…
自己認識 - 「自己客観視」の成立、自己に対する多面的理解

社会性、道徳性 - 自分と相手との立場の相互的な理解、形式的平等の道徳判断

「9,10歳の発達の節目」を乗り越えていく力はそれ以前の子どもたちのトータルな発達的基盤を前提として達成されていくものである。真の意味での学力は「関係理解の構造」の獲得によって築かれていくものであり、知識の量によって決定されるものではない。
ここでは、この「9,10歳の発達の節目」への飛躍的移行に向けて、児童期の自我・社会性の発達過程について検討していきたい。

1 児童期の自我・社会性の発達過程

(1)6歳~8歳頃
 お互いの関係を「対」として捉えて相互に自己主張(口ゲンカ)し合うが、関係の理解が一方向的であり、そのような認識的な制約から、うまく問題解決できずにケンカ別れしてしまうことも多い。
cf.低学年期の勧善懲悪主義、思考の自己中心性 
 しかし、適切な教育的援助があれば、具体的な形であれば、ルールなどを介して、お互いの要求を相互的に調整することはできる。
 cf.小学校低学年期 - 関係の一方向的理解によって生じるいじめ
↓ 
この移行過程の指導の重要性
(トラブルや葛藤を豊かに生きる自由と、それらの葛藤を日記や対話の中で「対象化」していく機会の保障)

(2)通常の場合、9,10歳頃
 自分の視点と相手の視点とを2方向的、相互的に捉える力が獲得されると同時に、自分の中に他者の視点が取り込まれ、自分自身の行動や態度を客観的に認識することができるようになってくる。(田中 「自己客観視」、自分や相手についての多価的理解)
その結果、低学年期のように、行動した結果から考えるのではなく、行動する前に、自分自身の行為や態度が他者にもたらす反応を考慮してから行動できるようになっていく。
            
(3)自我・社会性の局面における“9,10歳のカベ”問題
 仲間集団に積極的に「参加」し、口ゲンカなどもしつつ、仲間集団との対等な関わりを豊かに持つことができなかった子ども達は、他の発達の諸局面では“9,10歳の発達の節目”を越えていく力が誕生してきても、具体的な仲間集団との相互交流の体験が乏しいことも相俟って、自分の視点と相手の視点とを二方向的、相互的に捉えて、適切に問題解決をはかっていくこと(他者との相互関係における相互性操作を行なうこと)が困難である。
 それゆえ、様々な場面でぶつかる他者との対立(conflict)を自らの内面に取り入れて内的な葛藤として引き受け、社会性を発達させていくことが困難となっていく。
(ex.「自分としてはそんなつもりはなかったのに、わかってもらえなくて悔しかった。」)

そのために、その葛藤を十分に対象化できないままに、暴力、暴言(「ウットー!」、「ムカツク!」、「クラスゾー!」)のかたちで表出するか、逆に様々な身体症状(心身症、アレルギー症状)で訴えるしかない状況に追い込まれていく。

→ “9,10歳の発達の節目”を乗り越えていく発達のエネルギーが誕生してきても、他者との相互的な関係を取り結んでいく力として発揮されていかず、社会性の局面においては“たれ流し”の状態になってしまう?

ex.「高学年男子の未熟さを伴った荒れ」といじめ・暴力問題
← (1)の場合と(2)の場合とではやや問題の現われ方が異なってくる。

(1)学力的にはつまずいてはいないが、自我・社会性の局面の発達過程でのつまずきをもっている場合(このような児童の多くは、算数はできても、自分の内面を言語化することは困難な場合が多い。)
← 自分自身の内的葛藤を言語化して表現できるように援助していくこと、他者と交わっていく上での社会的スキルの獲得に向けての援助の重要性

(2)発達の諸局面の全般でつまずいている場合
← 自我・社会性の局面だけでなく、トータルな生活世界の保障の中で発達的基盤全体を育てていく指導が必要
……略……

2へ続く……

              






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Last updated  2014.02.23 14:29:38
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