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CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

留学生活 井の中の蛙

一般の世界だと、この人は完全に自分より先を行ってるなと思えるのには、数年くらいの経験差が必要な気がする。たとえば仕事上の1年程度の経験差では、ちょっと違うかなとは思えるかもしれないけれどものすごく差があるようには思えない。数年も差があると違いもかなり歴然としてくる。

ところが留学的生活環境だとちょっと事情がかわってくる。留学で来たばっかりの人には留学経験1年の人はもうものすごく先を行っているように映るのだ。

特に英語で如実に違いが出る。

なんてったって、最初はごく基本的な英語を聞き取るのにもかなり苦労するし、だから留学経験1年の人の実はめちゃくちゃな英語(語学学校に多い「ごまかし英語」)でもそれなりに聞こえてしまうし(実は語学学校という特殊な環境でだからこそなのだが)それなりに通じているように見えてしまう。そして1年くらいたって、それなりに英語を聞き取れるようになると「ダマされていた」ということに気づきはじめるわけだが。

そして海外の生活環境への「慣れ」というのも見逃せないポイント。来たばっかりの人にとってはすでに1年いる人がスーパーでさくっと買い物をしている姿をみても「すごい」って映るであろう。

なにはともあれ、なんで1年いただけで「見た目ものすごく」進歩するかというと、これはひとえに「学習曲線」のトリック。(つまり全体を100とすると、ゼロから50までを修得するのにかかる時間は50から100までを修得するのにかかる時間より短いってやつ。)

そのおかげで留学1年目にしてすでに「主(ぬし)」になってしまっている人は多い。ましてや留学生活10年なんていう人は「神」である。(たとえ語学学校に10年いようとも・・・
そういったお局様系の人は特に西海岸に多いらしい。)

話を元に戻すと、ゼロしか知らない人からみて50知っている人は「すご~い」って思えるかもしれないが、実のところ所詮は50しか知らないわけである。

だから語学学校などの語り部の話は話半分に聞いておいたほうがいいかも・・・「留学資金自分で稼いだ」といったような話も含めてね。

ただこれを逆手にとって、うまいこと語学学校内とかで「カリスマ留学生」になってしまえば、男の場合けっこう女の子ゲットするチャンスは広がるかも。車などもっていれば(ボロボロのフォードでも)なおベター(←けっこう個人的に好きな和製英語)。

そして今日もターム(学期)はじめの語学学校にフレッシュな新入生を求めてその後コミカレなどに出ていった男どもが群がるわけである。



さて留学して後、語学学校やコミカレに何年もどっぷりはまってしまう人たちを見かけることがある。

日本は短所をたたいて(欠点を指摘して)結果的にに良い方向へもっていく社会、アメリカは長所をほめてのばして結果的により良い方向へもってく社会と言われることがあるが、逆に言えば日本は長所を伸ばすのが不得意、アメリカは短所をなおすのが不得意ということになる。前者はよく日本の短所としてヤリ玉にあがることがあるが、後者がアメリカの短所として指摘されることは少ない。

例えばアメリカの学校では悪い成績をとっても「次はガンバレ」と言われるだけで、「もうやめたほうがいい」と言われることは少ない。(逆にアメリカで諦めたほうがいいと言われたらそれはよっぽどのことだ。)

それ自体は悪いことではないし、日本ももっと敗者復活の機会は作るべきだと思う。失敗しない人なんていないわけだし。ただアメリカの場合、失敗に寛容な社会であるだけにそのぬるま湯から抜け出せなくなってしまう人がいるのだ。

もちろん人間、誉められたりはげまされたりしたほうが気持ちがいいし、「まず欠点を指摘される国、日本」から来ているので、ほめられることに免疫がないから盲目的に「アメリカのやりかたのほうが好き」とか「アメリカのほうが自分にあってる」とか言う人が増えるわけだが、そのウラで「引き際」を決めるのは自分ってことに気付けない人が多い。

そして「引き際」を見いだせぬまま、学期はじめだけの「やる気」を永遠に空回りさせて、敗者復活戦第10ラウンド、第11ラウンド・・・と永遠にデビュー戦のリングに立ち続けることになるわけである。

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(2007年9月3日更新)

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