ＣＡＴのアメリカ東海岸留学

「『ストップ！今すぐ』管制官が懸命の交信」

内容とは直接関係ないんだけど、この記事を読んでいて、
ふと思ったことがあった。

このような問題起こさないように「国土交通省も、各空港や
航空会社などに対し指示内容の復唱を徹底するよう求めて
いる」そうだ。まあ当たり前だわな。

しかしてこの「復唱」、英語の日常会話ではごく当たり前に
行われているような気が。

少なくとも英語学校では、英語は文化的に、会話の中で、
相手の言ったことを（そのまま一字一句ではないにせよ）
繰り返すことによって、相手に「あなたの言ってることが
わかってますよ」というサインを常に送り続ける言葉だ
（でないと、アメリカ人はコミュニケーションがとれて
いないような気がして非常に不安になる）と習った。

さらにアメリカ人は「知らない（かもしれない）」という
ことに、非常に不安になりがちで、しつこいほど復唱
してでも、ちゃんと理解しようとするらしい。（もちろん
立場にもよると思うけど。）

逆に、一見（日本語をものすごい勢いで訳すタイプの）
英語が流暢な日本人でも、これができてないと会話が
ぎくしゃくしてしまうことがあるような気が。日本の
番組を見ていて、ちょっと海外駐在経験のあるレポーター
などが、アメリカ人にインタビューなどをしていて、でも、
会話のテンポがとれてなかったりするのは、たいてい
このケースのような気がする。レポーターのほうが、
会話のテンポを維持するための「おきまり」の言葉を発し
ないから、インタビューされるほうもテンポがとれなく
なっているように見える。

これについて、日本人の人と話をしたことがあるんだけど、
日本人は（特に大人になってそれなりの地位を得てしまうと）
アメリカ人とは逆に「知らないということを他人に知られる」
ことを深層意識的に「恥ずかしい」と感じるようになる
んじゃないか、という話になった。

ちょっとズレてる例かもしれないけど、例えば海外の観光地
などで、現地の日本人に助け船を出されるのをいやがる
日本人観光客がいるたり、アメリカに滞在している人でも、
ちょっと周りに訊けば簡単に済むような手続きなどでも、
回りくどい方法で、なんとか自分で済ませようとしたり、
（あげくの果てに「アメリカの手続きが遅い」と文句を
言ったり）ちょっと周りから情報を仕入れれば、よっぽど
安い料金でできることに、高額な「定価」を払ったりして
いる人がいるような気が。

あくまでも「仮説」なので真偽の程は定かでないけどね。

話は全くかわるけど、実社会ではあんまり役に立たない
と言われている、アメリカの大学で卒業成績が良いと、
もらえる「あんたはエラい」の称号、なるほどこういう
時に使うのか、という例を見かけた、と、思ってリンクを
貼ろうと思ったら、すでに「当事者」が降りてしまった
ので、ページも消滅しちゃってるな（爆）。いや、「元」
大統領候補者候補のロムニー氏の学歴に「卒歴」とともに、
しっかり「あんたはエラい」の称号が入ってたんだけど。