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2011年05月05日
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カテゴリ:勉強と思い込み

今日は喜多方プラザで行われた講演について、
私なりに感じたものをそのまま記します。


開演予定13:30、5分前に到着。
広場脇にある銅像をしばらく眺めて中へ入りました。

既に首長さんのご挨拶が始まっておりました。
こういった場合、普通は邪魔立てしないように後部座席を選ぶのですが、
今日はなんとしても山下氏の表情を見たいと思っていましたので、
あえて、前の方の後の方、わかるかな^^;
選んで着席しました。

ステージ真ん中の演台に喜多方市長、
上手に山下氏、下手に司会、
ステージ降りた両脇にはどうやらお役所の関係者、数人。

ほどなく、山下氏が壇につきました。
今日は先入観なく、フラットに聴講しようと決めていたので、
変に力むことなく、リラックスしてました。

お約束の震災被災者に対してのお見舞いを述べた後、
3月に福島県入りした時からの語りに
「私の仕事もそろそろ終わりに近づいて参りました」と加えられた瞬間、
あぁ、教育的指導があったのね、と意識しました。
3日に行われた二本松講演での詰問もあったし、
文部科学省、厚生労働省、原子力安全委員会の合同説明会で、
福島の健康リスクアドバイザーが云々とネタに出てたし、
そりゃそうだよね、と思いました。

そして、本題の始まり、始まり~
ところが、前回のトーンと微妙に違う。
あれ?なんか変.....
不自然なリップサービスもなく、淡々と説明していく内容は
明らかに、ある程度、知識を持った人間を意識した話。

しきい値、リスク&ベネフィット、ICRP.....

先月の虫食い知識状態とは違って
既に数値を論じることに意味なしとしている私には
拾う信号音はかの氏の出してくる話のソースがどこにあるか?でした。
チェルノブイリでの話、広島、長崎の話.....
被爆してから後、時間が経過して出てくる病気の話.....
そして、文部科学省の20mSv/年の前提である防護基準の説明.....
山下氏は原子力委員会の出した防護基準の在り方を
非常事態中であると認識していること.....

被爆二世として生まれた子どもが
周囲の大人を見て何を感じ、育ったのかを知りたかったわけで.....
何故、医学の道を歩こうと思ったのかを知りたかったわけで.....

でも、後半のQ&Aでそれを感じることが出来たので、
個人的にはもう、十分でした。
それにしても、いろんな方がいるもんだと感じました。
自分の考えと子どもの通う学校とのズレを語る父親と教員の二つの立場を持つお父さん、
文部科学省の出した20mSv/年の基準をどう捉えるのかと詰問するご婦人、
自説を唱えて、来場者へ危険を警告しようとする青年、
これから、郡山へ引っ越そうとするお母さんは砂遊びのこと、
娘さんがこの2ヶ月の間に妊娠したかもしれないというお父さんの不安、
町の薬剤師さんはフォールアウトを危惧してらしたし、
さくらんぼの出荷を控えて、添え文に悩む農家さん、
被爆リスクの足し算の計算式を学びたい若いお母さんなどなど、もっと。

私?
私はこの福島と同規模コホート研究の場合、一体いくら必要なのかと問いました。
なぜ、そんなことを求めたかというと、
原子力損害賠償紛争審査委員に山下氏が名を連ねていることを知っていたので、
人ひとりの人生を如何ほどで国が考えようとしてるのかを探るためでした。
卑怯と言われれば、その通りというしかない目論みでした。

そうまでして、得られた答えは
現在、被ばく者手帳を持つ30万人の健康管理に用意される金額が
年1620億になるという事実でした。
そこで、初めて目の前にいる山下俊一という人物の背負っている30万人を見たのでした。
御用学者と一言で片付けてはいけないのではないか、
もしかして、かの氏が一連の安全告知の責任を負わされるのではないかと感じたのでした。

終わり近くになって、
「子どもたちにメッセージをお願いします」との教員お父さんに求められて出た言葉を
かの氏の遺言と認識しました。

こちらの画像をご覧下さい。2分30秒くらいからです。

それから、ついでにこちらも.....後半部の山下委員の言です。


途中、Q&Aで先走る方のマイクを奪うような場面と大いなる野次がありましたが、
まるで、総会屋のようで、仕込みっぽく見えます。
どっちがどう仕込みなのかはわかりません。
ともかく、ああいった会場で
いきなり、大声を上げられる人は
最初から、大声を上げるつもりでいるということです。
演出を学んだ人間から見ると、そういうことです。

もし、山下氏から受けた印象が間違ってたとしたら、
相手は相当な狸ということでしょう。

しかし、私の少々の経験から言わせていただくなら、
うっとりするような演技力を身につけた人間はそういません。

司会の〆の言葉のあと、
鞄を持ち、袖に引っ込む初老の男性の背中が
弱々しい、ただのおじいさんに見えたことだけ記しておきます。





喜多方プラザ~飛翔
喜多方プラザ~飛翔 posted by (C)健康mama


開演前と終演後、出入りする人を見ていましたが、
この「飛翔」と名付けられた像を
気に留める方がほとんどいなかったことが
すべての答えであろうと思っています。


2011/5/5(木)喜多方プラザにて
「福島県放射線健康リスク管理アドバイザー講演会」雑感

  健康mama






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最終更新日  2011年05月06日 07時07分38秒
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