算数の習熟度別学習
小学校では、算数を習熟度別に教えるという方法をとっている学校があります。 たとえば、4年生が2クラスあるとすると、その2クラスを3つに分け、1.算数が得意な人たち2.まずまずできる人たち3.苦手な人たちというグループにします。教師は、担任プラス1の3人になり、それぞれのグループを指導するという形をとります。苦手な人のグループは、人数を減らし、行き届いた指導を心がけるようにします。教科書の内容も進むスピードや使うプリント、説明の方法にも違いをつけます。進んでいる子どもたちは、発展問題など難しい問題にもチャレンジさせます。苦手な子には、基本的な事項を繰り返し教えます。この学習方法の利点は、同じようなレベルの子たちが集まっているので、切磋琢磨できるということです。また、課題が終わってからの待ち時間も少なくなります。もちろん、、欠点もあります。「あのこは、算数ができない。」とか、「私は算数が苦手だ。」という意識を植え付けてしまう恐れがあります。また、隣のクラスと交流できるのはよいのですが、一つのクラスが分割されてしまうので、クラスの仲間で協力して教え合うということが難しくなります。ですので、学校によっては、ある時は「習熟度別」、また別の機会では「能力を考慮に入れずに3分割」という方法をとることもあります。とにかく算数は、進み具合が目に見えて分かりやすいので、このような学習方法がとりやすいのだと思います。話は変わりますが、2クラスあると、1組の先生が2組の理科の授業もして2組の先生が1組の社会の授業をする。といった交換授業というのもあります。自分の得意な科目を交換して教えるといった試みもされています。教科分担制と言えるかもしれませんね。(中学校の教え方に似ているのかもしれません。)こちらについては、また別の機会に書ければと思っています。