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カテゴリ:グループ・エンカウンター
いよいよ新年の学校も始まりました。
子どもたちも元気に登校してきました。 週の初めには、朝会が校庭であり、 校長先生からお話があります。 9日のテーマはずばり『挑戦』でした。 朝日を浴びながら、挑戦を今年もしていくぞ!! という気持ちになりました。 さて、この日私のクラスは図工がありました。 (図工や音楽は、別に先生がいて図工室や音楽室で 勉強するのが小学校のよくあるパターンです。) 授業の後、図工の先生からこんな話がありました。 「A君がグループ作業の時に、一人離れて机に 『死ね死ね死ね死ね・・・』と連続して書いていた。」 このA君は、行動がすばやくお手伝いも率先してやってくれる子 なのですが、すぐ切れてしまう一面も持っています。 切れてしまう理由は、ちょっとした言葉や相手の行動に対して 過敏に反応して「自分は仲間はずれにされている」とか 「うまくいかないから、もうやっていけない」と思ってしまうから なのです。 この「死ね死ね・・・」というのも、きっとグループ活動に うまくは入れなかったか、自分でそう思い込んでしまったからだと思います。 もちろん、本当に友達のことを「死ね」と思っているわけではありません。 なぜなら、このような言動は、今までも見たことがあるからです。 このような現場を目撃したら、本人に優しく「どうしたのか」 聴いてみるか。もしくは、周りの子に聴いてみるかしています。 しかしながら、周りの子は切れる理由が分からないことが多いようです。 なぜなら、そんな些細なことで普通はドロップアウトして 違うことをしないからです。 でも、現実はA君のような子がいてそういう子は増えています。 わがままといえばそれまでかもしれませんが、とても繊細な一面も もっているわけです。 厳しく叱る。優しくなだめる。 方法はいろいろあるのあるのかもしれませんが、本人のソーシャルスキルや 自己肯定感を高めなければ本当の解決にはならないと思います。 グループ・エンカウンターやアドベンチャー・プログラムなどを通して それを高めていかないといけません。 本来、小学校は(というより学校は)勉強するところだったと思います。 でも、最近は勉強以前に、このようなことを教えなければならないようです。 スクール・カウンセラーやコーチングの先生を学校現場にお呼びすることも かなり増えてきました。これからもますます要望は増えることでしょう。 道徳の時間に「一番嫌いな言葉は何ですか?」 という授業をした時に、圧倒的に1位だったのが「死ね」そして次が「殺す」 でした。そう思っている子どもたちが、現実はその二つの言葉をよく使っているのです。 ゲームの影響もあるのでしょう。ゲームをやりながら「死ね」「倒す」などを 連呼している子どもをよく見かけます。 ちょっとしたもめごとでも、相手に向かって「お前殺すよ!」 「死んでいいよ、おまえ!!」と言っているのが現実です。 「死ね」という言葉から、いろいろなことを考えさせられた1日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月10日 06時38分15秒
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