へんしゅうちょうです。

　今までこんなに誕生日を祝った年はありません。


　誕生日めでたいッ！


　てのはわかるんですが、こうもめでたい日が多いと、あんまりめでたくないような気がしたりしなかったり。日本で学生してた頃は誕生日を祝う機会がこんなに多くなかったってことは、日本にいた頃は仲のイイ友だちがさらに少なかったということか？　それとも今がすごく多いということか？

　後者ということにしておきましょう。


　さて、今日は辛○さんの誕生日。彼は四川大学の出国培訓部というところの学生で、四川大学のいわゆる本科生ではありません。出国培訓部というのは、留学を考えている人や仕事で外国語を使う人のための語学専門学校のようなものです。てことでお金さえ払えば試験もなく入学することができます。学費は高いですけどね。自分は出国培訓部の日本語の授業に時々お邪魔させていただいてると。

　で、その辛○さん、この人は西安人。やはり故郷が好きらしく、授業で、

「西安の発音は中国で一番きれいです」

とか

「西安の料理は中国で一番おいしいです」

　などと発言して四川人からブーイングを受けてる人なんですが、なかなか面白い人で人望があるのかクラスの班長さんだったりもします。

　でも、実際西安の発音は四川なんかに比べたらかな～りきれいですよ。四川人見習えってカンジ！

　誕生日会は辛○さんの部屋で。彼は料理がうまく、今回の料理はすべて自分がつくったとのこと。確か彼の両親も料理店を開いてるとかだったかな？　誕生日の人がもてなすってのも変な感じもしますが、食べてみるとこれがうまい！　マジデウマイ！　まいったまいった。留学生の誕生日会と違っておとなしいもんでしたが、楽しかった。料理食うだけ食ってなんか「不好意思」ですわ。

　しかも直前に誕生日だってことを知ったのでプレゼントも用意できず。そのかわり自分の作品（雑誌）をあげたらえらい喜ばれてこれまた「不好意思」。

「不好意思」な誕生日会でした。



　で、会の終わりに辛○さん曰く。

「いま中国政府と日本政府の関係は悪いですが、私たちには関係ありません。私たはもっと仲良くしましょう」

　とのこと。


　自分は草の根友好を続けていこうかと。