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皆様は、1日の始まりは、いつだと考えていますか。
ある人は、「夜間の0時だ」と考えているでしょう。 また、ある人は、「日の出だ」と認識しているでしょう。 人間に備わっている『体内時計』は、日の出を見ることによってリセットされるとい われています。 それによって、その日の行動が正常に行なわれるそうです。 江戸時代の人は、どう考えていたでしょうか。 『日の出』を1日の始まりと考えていました。 したがって、『日の出前』は、昨日、前日なのです。 なぜ、このようなことを書いたかというと、本日(12月14日)は、赤穂浪士が吉 良邸に討ち入った日ですが、現在の時間感覚では、12月15日未明になります。 この『吉良邸討ち入り事件』、その前提となる『松の廊下刃傷事件』から攻勢される 『忠臣蔵』は、日本人の遺伝子、DNAに刷り込まれているようです。 昔は、映画業界、演劇業界は、不景気になると、この『忠臣蔵』を上映、公演してい ました。 以前は、某局も大河ドラマのネタが切れると、『忠臣蔵』を延々1年間放映していま した。 なんといっても、主人公は、大石内蔵助と吉良上野介です。 吉良上野介を演じた俳優によって、その人の年代がわかるといわれています。 私が覚えている俳優は、月形龍之介、進藤栄太郎、滝沢修、石坂浩二です。 この吉良上野介という悪役、敵役は、よほどの名優でないと、演じられません。 江戸時代後期に、ある藩の武士が参勤交代で江戸にやってきました。 ある非番の日に、ある芝居小屋へ入ると、演目が忠臣蔵でした。 その武士は、最初は静かに見ていたのですが、松の廊下の場面になると、 突然、刀を抜いて舞台へかけあがり、上野介に切りかかりました。 おそらく、上野介が内匠頭を罵る、「鮒じゃ、鮒じゃ、鮒侍じゃ」に、これが芝居で あることを忘れたのでしょう。 吉良上野介を演じた役者が負傷したかどうかはわかりませんが、その役者にとっては 名誉の負傷であったでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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