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カテゴリ:日本の出来事あれこれ
日本人が外国へ行き、その土地で通用する言葉を、片言でも話すとほめられるようです。
「お上手ですね。発音がいいですね。よくわかりますよ」が普通のほめことばです。 その土地に長期に滞在して、言葉になれて不自由しなくなると、評価が変わります。 「発音が悪いね。それでは通じないよ。でも、外国人だから、しょうがないか」といわれます。 こう言われれば、『外国人としては上出来』と評価されたことになります。 日本に来た外国人を考えれば、おわかりになるでしょう。 会話集を見ながら、必死に日本語を話す外国人に「発音が悪いね」と言いますか? 日本人が英語習得で留学する場合、行き先が問題です。 いくら、英語が通じるからといって、フィリピン、インドへ行く人はいないでしょう。 アメリカのテキサスの大学へ留学したのはいいのですが、テキサスなまりの学生スラング(俗語 )しか覚えてこなかったという人がいます。 その人が就職して、会社の業務で通訳をすると、相手のいうことはわからず、こちらの発言を通 訳して相手に伝えると、相手はびっくりして、商談はお流れになったことでしょう。 逆に外国人が日本へ来て、長期に滞在する場合、どこに住むかによって、覚える日本語が違って きます。 作家の井上ひさしの(おそらく自伝小説)『モッキンポット師の後始末』では、恩師のモッキン ポット師は大阪弁しか話せません。 最初に住んだ場所が大阪だからです。 むかし、インド生まれのアメリカ人女性が、大阪弁を話すことで、よくテレビに出ていました。 日本に住む『大和族』(中国式の言い方です)の大部分は日本語を話しますが、だからといって、 外国人に日本語を教える教師になれるわけではありません。 私の故郷、北関東人は、絶対に日本語教師にはなれません。 なぜならば、アクセントに全く無関心で、いいかげんだからです。 日本国内の日本語学校の教師になるための『教員免許』が必要かどうかはわかりません。 外国の日本語学校の教師資格は、その国の教育政策でしょうから、これもそれぞれでしょう。 そういえば、日本国内の外国語学校の外国人教師は資格が必要なのでしょうか。 いずれにせよ、人にものを教えるのは、大変なことです。 『大学者、かならずしも名教師たらず』ということわざがあります。 芸能界ではないのですから、『美人』、『かわいい』では、外国語教師にはなれるとはかぎりま せん。 しかし、いまや、女性の英語教師もタレントと同じなのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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