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人間の人生は後悔の連続だと言われています。
「あの時、あれをすればよかった」と思わない人はいないでしょう。 息を引き取る真際に、そんなことで後悔しても間に合いません。 なにをしなくて、後悔するかは、人それぞれです。 私の場合は、「日本、外国の名作を読む」です。 『活字中毒』と自覚するほど、本を読んでいますが、はたして『名作』を読んでいるかと問われ ると、??と絶句するほかありません。 そうはならじと、一念発起し、昨日(6月10日)近くの図書館へ行き、借りてきました!、 『源氏物語 巻一』を。 もちろん、現代誤訳です。 しかも、文豪谷崎潤一郎の、いわゆる『谷崎源氏』です。 なぜ、『源氏物語』にしたかというと、推理小説『赤かぶ検事奮戦記』からの連想です。 和久峻三原作の『赤かぶ検事』は、転勤命令のある都度、『かみさん』をつれて地方の検察庁を 回っています。 私が覚えているだけで、飛騨高山、長州山口・萩、信州松本、そして京都です。 なぜか、『赤かぶ検事』がいくと、必ず怪事件が発生します。 来られた都市の住民から見れば、実に迷惑な検事さんです。 それはともかく、京都での事件は、なぜか『源氏物語』に由来しており、解決するためには 『源氏物語』の素養が必要なのです。 私は、事件解決のために読むのではありませんが、なぜか、そうなったのです。 第一日に読んだページに『御息所(みやすどころ)』ということばが出てきました。 文字だけみると、『休憩所』と勘違いしそうですが、これは宮廷における女性の尊称です。 女性の尊称といえば、『御台所』、『大政所』、『北政所』もそうです。 『台』の字といえば、『邪馬台国』にも使われています。 あの『魏志倭人伝』をひねくり回して、自分の故郷へもってこようとする郷土史家がいます。 エライ歴史学者の先生方も、近畿説、九州説に別れて議論百出です。 近畿地方の大学、とくに京都大学は、近畿説です。 近畿説の根拠として、『邪馬台』の読みが『ヤマタイ』で『ヤマト』に近いから、が第一です。 随分と以前ですが、『台』の字を使うはずがない、という説をよんだことがあります。 『邪』『馬』は、いわゆる『悪字』であって、中国の周辺の異民族の国名に使われるとありました。 それに比べると、『台』は貴人に使われる字ですから、『邪』『馬』と一緒に使われるはずはない という意見です。 たしかに、そう言われてみれば、実に卓見です。 しかし、近畿説の学者は、『台』の字にこだわっていますから、京都大学の先生たちは、認めないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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