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毎日感じたこと、時々は台湾のこと

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2008.04.26
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カテゴリ:カテゴリ未分類
4月も半ばを過ぎると、新入社員、新入生も新たな環境に慣れて、落ち着いてくるころです。

地方から東京へ来る新入社員、新入生は、同じ東京でも、住みたい地域、住みたくない地域があ
るようです。

おおざっぱに分ければ、西部、南部は『住みたい』、東部、北部は『住みたくない』です。

実際に住んでみれば、それほどの差があるわけではなく、多くは『イメージ』に捕らわれている
だけです。


私が住む区は『住みたい』に含まれています。

以前、地元の不動産業の担当者との話で、その担当者は「この地域の不動産業者は、若い単身者
がお得意様です」と語っていました。


昔は、単身者向けの住まいといえば、4畳半か6畳のアパートで、流し場はありましたが、トイ
レは共同でした。

もちろん、風呂などはなく、近所の銭湯を利用していました。

もはや、通貨の単位で『銭』は使われていませんが、公衆浴場はいまだに『銭湯』です。

なぜか『円湯』とはいいません。

そういえば、所持金が無くて飲食することは『無銭飲食』であって、『無円飲食』ではありません。


江戸時代の日本では、通貨として金、銀、銭の『三貨』が使われていました。

金といえば、山吹色の小判です。

あの1枚が現在の通貨でいくらになるかは難しい問題です。

江戸時代でも物価変動はあり、さらに生活水準が現在とでは大きくちがっています。

よくいわれるのは『1両=10万円』です。

普通の腕の大工が1ヶ月に稼ぐ賃金が1両といわれています。

長屋に住む、夫婦と子どもの4人家族の生活費が10万円です。

といっても、現在のような月給制でなく、数回に分けて、しかも銀で受け取っていました。

それを銭に両替しなければ、日常生活の物品の購入はできません。

銀と銭の交換率は常に変動しています。

それによって、笑う人、泣く人、さまざまです。

現在の日本に住む外国人が、為替レートに一喜一憂すると同じです。

よく時代劇で、町人が貧乏な武士に向って、「おい、サンピン」と軽蔑をこめて呼ぶ場面があり
ます。

『サンピン』とは、1年の給金が3両から来ているそうです。

つまり、年収30万円です。

商家の下働きの女性でも、もっと給金をとっていました。

現在の『ワーキング・プア』のご先祖さまです。

話が脱線しましたが、一般庶民には『銭』がなじみであったため、それが現在にも残っているの
かも知れません。

ところで、「同情するなら、銭をくれ」というセリフ、あれはいつだったでしょう。


私が最後に銭湯を利用していたのが、いつまであったか記憶にありません。

でも、その当時を思い出すと、なぜか懐かしくなります。

『神田川』の世界ですね。


その当時ですが、いつも利用している銭湯が『臨時休業』でした。

さあ、そうなると、どうしても風呂に入りたくなりました。

やむをえず、場所だけは知っていた近くの銭湯へ行きました。

入口の戸を開けると、なんと女性の大群の姿が目に入ってきました。

いかなる姿であったかは、想像におまかせします。

私は一瞬驚き、すぐ戸を閉めました。

幸いにも、誰にも気がつかれませんでした。

そうです、男女の入口が、いつもの銭湯とは逆であったのです。

ドアには『男湯』『女湯』の文字が大きく書いてあったのですが、いつもの習慣が出てしまったのです。


女性が『男湯』に入っても問題にはなりませんが、その逆は犯罪となりうる恐れがあります。

そういえば、駅などの公共のトイレの掃除は、私が見た限りでは、ほとんどが女性です。

これなら、お互いに安心です。


先ほどの『女湯』の戸を開けた件は、あくまでも勘違いであり、意図したものではありません。

しかも、はるか昔の出来事であり、最近は銭湯には行っておりませんので、誤解なきよう願います。





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最終更新日  2008.04.26 22:19:23
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