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毎日感じたこと、時々は台湾のこと

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2008.06.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
時代劇の主題のひとつに『仇討ち』または『敵討ち』があります。

ある仇討ちが成功して、それで終わりならばいいのですが、今度は討たれた側の肉親が『仇討ち』を行う場合があります。

いわゆる『復讐が復讐を呼ぶ』または『復讐の連鎖』です。

これは、国家間でもよくあります。


フランスの首都・パリの郊外にベルサイユ宮殿があります。

ここは、エッフェル塔とともにパリ観光の両横綱です。

そのベルサイユ宮殿の中に『鏡の間』という部屋があります。

部屋といっても、日本のワンルームマンションが、はたしていくつ入れるか見当もつかない広さです。

実は、私の初めての外国旅行がフランスでした。

エッフェル塔とベルサイユ宮殿を見ているはずなのですが、もはや記憶にありません。

当時も『初めての外国旅行』ということで、夢遊病患者のようであったかも知れません。

『鏡の間』の前に立ち、「ここがあの鏡の間か」と感慨にふけったのだけは覚えています。

これも「覚えている」と思い込んでいるかも知れません。


この『鏡の間』はヨーロッパの近代史に2度も重要な目撃者となっています。

いまから89年の1919年6月28日、世界大戦の連合国とドイツの講和条約が『鏡の間』で調印されました。

この6月28日という日、そして『鏡の間』という場所は、連合国、特にフランスのドイツに対する復讐と考えられます。

調印式のちょうど4年前、1914年6月28日、現在のボスニア共和国の首都・サラエボで当時のオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子フランツ・フェルディナント大公夫妻が暗殺されました。

これが導火線となって、ヨーロッパ中が世界大戦という戦火に巻き込まれました。

(当時は『第一次世界大戦』とは呼びませんでした、念のため)


このサラエボでは、1984年、『平和の祭典』冬季オリンピックが開催されました。

ボスニア内戦の戦場となるのは、オリンピックのわずか8年後です。


調印式のちょうど49年前、1871年1月18日、ドイツ帝国の成立宣言が『鏡の間』で行われました。

18世紀末までのドイツは小国家が乱立する分裂状態でしたが、ナポレオンに刺激されて、統一への道を歩み始めました。

1866年、統一の障害であったオーストリアを破りました。

続いて1871年、フランスを撃破しました。

そして、ドイツ帝国が成立しました。

問題は、その式典を自国でなく、敗戦国のフランスで行ったことです。

当時のフランス人には大変な屈辱であったでしょう。

さらにアルザス、ロレーヌをドイツに割譲しなければなりません。

学校での授業がフランス語からドイツ語に変わりました。

これが、フランスの対独復讐熱に火をつけました。

ドイツ統一の立役者はビスマルクでしたが、これは大きな失敗でした。


これでフランスはドイツへの復讐を果たしたつもりでしたが、21年後にドイツから『お返し』をされます。

その話は11月11日になるでしょう。


蛇足ですが、国際法では講和条約が発効されなければ、戦争は終結しません。

したがって、太平洋戦争の終結は、1945年9月2日、戦艦ミズーリ号での降伏文書調印ではありません。

1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約の発効により終結したのです。





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最終更新日  2008.06.27 21:35:58
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