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今からちょうど20年前、1988年の年末は、日本中に『自粛』の二文字があふれていました。
祭りが中止されて、多くの露天商が仕事ができなくなりました。 そればかりではなかったのですが、多大な影響があります。 その11年後の1999年の年末は、うまく『2000年問題』を回避できるかで、日本だけでなく、世界中が緊張状態でした。 実は、その年の7月に人類にとっての『重大事件』が起きるはずでしたが、何事もなく、パニックにならなくてなによりでした。 その重大事件を『予言』したと言われるミシェル・ノストラダムスが、1503年12月14日、フランスのプロヴァンス地方に生まれました。 ミシェル・ノストラダムスはルネサンス期フランスの医師、占星術師、詩人です。 本名はミシェル・ド・ノートルダムです。 ノストラダムスはノートルダムをラテン語風に綴ったものです。 日本では1973年(昭和48年)に出版された『ノストラダムスの大予言』により知られています。 先ほどの『重大事件』とは『1999の年、7の月、空から恐怖の大王が降りてくる』のノストラダムスの予言です。 いまから考えれば、『1999の年』が『西暦1999年』であるかどうかはわかりません。 ノストラダムスは占星術師らしく、極めて曖昧な表現で『予言』を書いています。 ノストラダムスが生きた時代は、日本でいえば戦国時代の後半、今から400年も前です。 その当時のフランス語と現在のフランス語は大きく変わっています。 『ノストラダムスの大予言』の日本人著者は現代英語に翻訳された内容にしたがって書いたようです。 その現代英語の内容が正確であるとは、100%保証できません。 日本人に身近な例でいえば、邪馬台国問題です。 現在に伝わる最古の『魏史和人伝』は、原本が書かれてから700年後の写本です。 700年間に渡って人間の手で写されたのでしょう。 その間に写し間違い、文の脱落が絶対になかったとは言い切れません。 さらに紀元3世紀の『中国語』で書かれています。 それを無視して、現代の日本語、中国語で解釈しようとすると、無理が生じます。 それを利用すれば、誰でも自分の出身地に邪馬台国を『誘致』できます。 ノストラダムスの予言を、後世の人々は実際に起きた事件にこじつけて解釈してきました。 『百人百様』といいますが、ひとつの予言がさまざまに解釈できます。 生半可な解釈に惑わされて、驚き騒ぐことはしたくないものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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