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1759年1月15日、イギリスの首都ロンドンの『大英博物館』が一般向けに公開されました。
『ダイエー博物館』ではありません! 日本では江戸時代の中期、いわゆる『田沼時代』が始まる15年ほど前です。 大英博物館は世界最大の博物館のひとつで、古今東西の美術品や書籍など約700万点が収蔵されています。 常設展示されているのは、そのうちの約15万点です。 収蔵品の多くは、個人の収集家の寄贈によるものです。 創設以来、入場料は無料です。 寄付は受け付けており、館内には来館者向けに募金箱が置かれ、世界各国のどこの通貨でも構わない旨が各国語で記載されています。 大英博物館は国家機関に準じてはいますが、法律により、25人の評議員によって運営されています。 大英博物館の起源はハンス・スローン卿の収集品にさかのぼります。 スローン卿は医者であり、個人として当時最大の博物学的収集品を持つ収集家でした。 遺言で、彼は収集した美術品や稀覯書8万点の収蔵品を総合的に一括管理し、一般人の利用に供することを指示しました。 管財人が議会に働きかけ、それにより、スローン卿以外の収集品を含めた博物館の設立が決定しました。 設立費用には宝くじの売り上げがあてられました。 収蔵品の中には大英帝国時代の植民地から持ち込まれたものが含まれています。 これらの品は、文化財保護の観点や宗教的理由から、現在では国外持ち出しが許可されないような貴重なものが少なくありません。 出土した国から、収蔵品の返還運動が起こされています。 イギリス人自身も大英博物館を『泥棒博物館』、『強盗博物館』などと皮肉っています。 しかし、大英博物館に収蔵されたことで、破壊、散逸から守られ、研究が進んだという意見もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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