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1793年12月15日、パリの革命政権が、南フランスのツーロンで発生した反革命蜂起を鎮圧しました。
ツーロンはマルセイユの近くにあり、軍港としても有名です。 この攻撃には、コルシカ島生まれの砲兵中尉ナポレオン・ボナパルトが参加していました。 この4年前の1789年、フランス革命が勃発しました。 何月何日に始まったかは、議論が分かれます。 それまでの『旧体制』への不満が爆発したのですが、革命に反対する人々も多くいました。 パリが主導権を握った革命に反発する地方もありました。 革命の目的には賛成しても、方法が違うため敵対する場合もあります。 国内の反革命勢力に呼応して外国が軍事力で介入してきました。 外国の介入を頼みにして、国内に反革命蜂起が発生する場合もあります。 いずれの革命でも、革命そのものを守るために強力な軍事力が必要です。 そこで軍事的能力を認められれば、革命政権での地位が強固になります。 ナポレオン・ボナパルトが11年後に皇帝となるための第一ステップがツーロンの戦いでした。 ツーロン軍港は、この147年後の第二次世界大戦初期にも登場します。 ドイツ軍の猛攻の前に、フランス軍は崩壊し、フランスは降伏しました。 フランス降伏直後、それまでフランスの同盟国であったイギリスは、ツーロン軍港のフランス艦隊を攻撃しました。 フランスの海軍力がドイツの戦力に加わることを阻止するためです。 国際政治の鉄則のひとつ、『昨日の友は今日は敵』のよい実例です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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