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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成24(2012)年12月27日(木曜日) 通巻第3847号から引用 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ プーチンのクリスマス・ギフトは最新鋭ジャット戦闘機と武装ヘリ。 インドはロシアとの貿易拡大を希望し、両国関係ふたたび緊密に。 **************************************** インド・露西亜関係は「蜜月」にまでは復活しないだろう。 12月24日はクリスマス・イブ。 といってもロシア正教はクリスマス・イブを祝う習慣はなく、インドはヒンヅー教ゆえに、耶蘇教のお祭りには関心がない。 プーチン(ロシア大統領)は一日だけニューデリーを訪問した。 武器の「契約」の為である。 ロシアはインドに武装ヘリ71機(13億ドル)とスホイ型ジェット戦闘機42機(16億ドル)を新たに供与する。 もとよりインドの武器体系の70%はロシア製である。 これは中ソ対立時代からの地政学的因縁によるもので、ロシアはインドの軍事的強化の梃子入れをしてきた。 両国関係は冷戦終結後、インドが米国に漸進的に摺り寄ったため、しばしギスギスしてきたが、プーチンはインドへの武器供与を「友好のためだ」と発言し、シン首相との共同会見では「地域の安定と民主主義の定着、そしてアフガニスタンの繁栄を希望し、全体主義からの脱却を深く希求する」云々とした。 ロシアとインドの貿易は2009年の往復75億ドルから2012年には100億ドル台へ拡大したが、両首脳は「三年以内に両国の貿易は200億ドル台に達するだろう」と楽観的見通しを述べた。 この最新鋭武器の取引を注目して見ているのは中国である。 中ロ関係の「友誼、漸進」を謳う手前、北京はモスクワ批判を控えているものの、内心は疑心暗鬼であろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.12.27 08:24:13
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