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カネボウ化粧品の美白化粧品による白斑被害の問題を受け、東京都内の弁護士による被害者説明会が7日開かれ、約120人が参加した。
問題の発覚から5か月が過ぎても、同社による被害救済は進まず、参加者からは「元に戻らなかったら、どうしよう」と不安を訴える声が続出。 被害者弁護団は仙台、大阪、広島などでも結成されており、集団提訴に向けた動きも出ている。 「カネボウは謝罪はするが、補償の話を一切しない。他の被害者と力を合わせて闘うしかない」。 説明会に出席した女性(44)は、怒った口調で話した。 同社は「治る」というが、効果的な治療法はなく、化粧品の使用をやめてから1年がたつのに首の白斑は消えない。 たまらず静岡県伊東市から駆けつけたという。 説明会には、弁護団の予想を上回る約120人が詰めかけた。 11月の電話相談には、2日間で224人から問い合わせがあった。 同社は今年7月、自社製品に問題があることを認め、「完治するまで責任を持って対応する」と明言した。 だが、被害者の不満の声は絶えない。 東京弁護団事務局長の中村忠史(ただし)弁護士は、「カネボウのお粗末な対応が、被害者の不安をあおっている」と指摘する。 弁護団によると、同社から治療費や慰謝料の支払いを受けているのは、白斑症状が回復した人が中心。 改善が見られない被害者には、なかなか補償の具体的な金額や時期が示されないという。 問題の化粧品の使用を証明する資料がなければ、同社から交渉を打ち切られるケースも出ているという。 説明会では、弁護士が、化粧品を購入した時のレシートの保管や、医師の診断書の取得が大切だと指導。 弁護団は今後、被害者の委任を受けて同社と補償交渉を進めていくが、決裂すれば提訴もあり得るという。 一方、同社は取材に対し、「今後も顧客には真摯(しんし)に対応していく」としている。 東京弁護団では、ホームページ(http://www.kanebohakuhan-kyusai-tokyo.net/)を開設し、活動内容を発信している。 読売新聞 12月8日(日)13時4分配信 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.12.09 17:59:15
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