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カテゴリ:ファーストキス~花澄編~
「優也から説明して」
えっ? 優也もグル? 「ちょっ、オレ、何も知らないって!」 優也が慌ててる。 「昨日、竜也から聞いたんでしょ?」 昨日……。 「あ? そのこと?」 「それ話してくれたほうが話しやすいというか……」 「深夏さ、オレに嫌な役回してない?」 「えっ……へへっ……」 深夏が笑ってごまかしてる。 「で? 何?」 わたし、痺れを切らして切りだした。 優也と深夏が顔を一度見合わせると、優也が口を開いた。 「……昨日の夜、竜也から電話あって……」 「うん」 「キスし損ねたと……」 えっ……。 何……? そ、そんなこと……。 かぁぁぁ……。 急に顔が熱くなる。 ヤダ……。 もー。 竜也のバカッ! なんでそんなこと優也に話すのよ! 恥ずかしいー。 「竜也さ、かなり落ち込んでて……」 落ち込むって……。 それって……。 キスできなかったから……? あっ……。 頭クラクラしてきた。 体が熱い。 「竜也のこと、焦らせたのって、多分うちらなのよ……」 深夏が口を挟んだ。 「で? 深夏は何言ったの?」 「えっ……花澄とまだチュウしないの? って……あと……」 深夏が一度言葉を止めた。 「あと……?」 優也が呆れてる。 「花澄がしたがってるんじゃない? って……」 >>>つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月19日 10時02分28秒
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