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カテゴリ:ファーストキス~竜也編~
「何が?」
「だってさー花澄のことが好きって気付いて3年半だろ? 付き合い始めて、キスするまでに2ヵ月……よく我慢できてんね?」 「まだしてないって!」 「いやいや……2ヶ月もたつとは思わなかった……」 郁己がしみじみ言う。 「本当だったらその日だろ?」 優也がオレを見た。 「ありえねーだろ!」 「全然オッケーだろ?」 優也が郁己を見る。 「ありなんじゃねー?」 郁己は真顔でオレを見た。 「まっ、オレはそういうの、経験ないから分かんねーけど……」 そう一言付け足す。 「とりあえずさー我慢するのは体に毒だって! 竜也!」 「我慢っていうか……本当にいいのかなって……不安しかない」 「そんなん、お互い好きだったら向こうも思ってるって!」 「……深夏にも言われた。それ」 順序があるって。 「そりゃそーだろ。付き合えたら、キスすることか、やることしか、考えないっしょ?」 優也……。 露骨すぎねー? 「……男はな……」 ちょっと考え込んで郁己が言う。 「女も一緒だって!」 優也が笑う。 それは……。 そうなのかなぁ? 実際、オレは花澄が初めての彼女。 もちろん、そういうのも初めてだし……。 だから、女のことや、考えてることなんて全然分からない。 でも……。 優也は昔、彼女がいたし……。 深夏や真奈は一応、女だし……。 こいつらが言ってることは一致してるし……。 やっぱり、女も彼氏ができたら、そういうこと、考えるのかな? >>>つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月23日 17時17分32秒
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