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カテゴリ:ファーストキス~竜也編~
そんな時。
花澄の家の電話が鳴った。 朱紀斗くんが受話器をとって、オレを見た。 「竜也さん、電話です」 「オレ?」 「はい。真奈さん……」 「はっ?」 何で真奈? オレは朱紀斗くんから受話器を受け取る。 「はい……」 「あっ、竜也? 花澄、買い物中だって?」 やたら元気な真奈。 「ん、昼飯作るって」 「朱紀斗くんの分?」 「いやっ……3人分……」 「3人分?」 真奈の声色が変わる。 「……ねぇ、今日の予定は?」 「予定?」 「ん、昼からどこ行くの?」 「とりあえず、行くとこないから家にいるつもり。何も決めてない」 「えっ……?」 驚いた様子の真奈。 そして、電話口では、真奈が誰かと話している。 竜也と花澄、今日、家にいるって……。 「あのさー竜也……もしかとは思うけど……」 真奈が言いがたそうに話す。 「何?」 「花澄のこと、襲わないよね?」 「はっ?」 お、襲わないよね? 意味、分かんねー。 何だよ、それ。 「いやっ……だからさーこの間、あーは言ったけど、一応、段階踏んでよ? 相手は花澄だよ? 分かってると思うけど、すげー純でしょ? キスしてすぐ押し倒したら死んじゃう……」 >>>つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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