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カテゴリ:ファーストキス~竜也編~
「じゃぁ、姉キ、行ってくる」
オレの隣で食べ終えた朱紀斗くんが立ち上がった。 「もう行くの?」 「ん。12時半待ち合わせ。じゃぁ、竜也さん、また今度」 「お、気をつけてな」 「車に気をつけてね」 朱紀斗くんが玄関に走る。 「朱紀斗くんって元気だよな……」 というか……。 自分の思うように生きてるって感じ。 「子憎たらしいでしょ?」 「そうか?」 「本当の朱紀斗を知らないからだよ」 花澄がそう言って、立ち上がった。 「オレがやるよ」 オレは食器を片付ける。 食器をシンクまで持っていく。 「ううん。大丈夫だよ。いいから座ってて」 花澄がオレをテーブルまで連れ戻す。 「……分かった」 花澄ん家のキッチンだし……。 使い勝手も分からないからなぁ……。 おとなしく座っていよう。 後片付けをしてる花澄をオレは見る。 ついつい、目を細めてしまう。 やっぱり……。 こういう花澄もいいなぁ……。 今日はちょっと得した気分。 いつもと違った花澄を、たくさん見れた。 生活感がある花澄というか……。 すげーうれしい。 >>>つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月24日 04時43分11秒
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