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カテゴリ:Precious love
「やっ……ごっ、ごめん……」
「もー何で言うのよ!」 「ごめん……竜也につい……だって、知ってると思って……」 「ゆってないってゆったじゃん!」 「ごめんって……」 花澄は深夏に平謝り。 「深夏!」 「何よ!」 深夏が潤くんをキッと睨む。 声にもトゲがあるように思えるのはオレだけ? 「オレは深夏と会えるだけで十分だよ。深夏がイヤなら、しない」 潤くんが言い切った。 真剣な目で潤くんが深夏を見てる。 本気で深夏のこと、考えてるんだ。 それがオレにはすごく伝わってくる。 深夏はその言葉にも答えようとしない。 長い長い沈黙の後。 「……そんなこと……言ってない……」 オレは面を食らう。 深夏のか細い声。 少し震えた感じで。 今にも消えてしまいそうな声で……。 初めて見た、深夏の女の一部分。 「……会うたびにえっちするのが当たり前みたいになってるのがイヤなの……潤の気持ちが見えない……。潤の欲求を満たしてるだけなんてイヤ……」 「深夏……」 「初めの頃は違ったよね? ……わたし……愛のあるえっちがしたい……」 オレは……。 赤面するしかなかった……。 愛のあるえっちがしたい……。 何で、こうもストレートに口に出せるんだろうか……。 オレにも言えないような言葉。 オレのほうがドキドキしてしまう。 刺激が強すぎる……。 >>>つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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