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カテゴリ:Precious love
花澄の手に輝く真新しいリング。
オレのものって示してるみたいで……。 それもくすぐったいくらいうれしかった。 「……ありがと……」 照れくさそうな声が聞こえる。 そんな花澄の感じも花澄のかわいらしさだと思える。 オレは、花澄から何もいらない。 このリングをしてる花澄を見てるだけで十分だった。 それからオレたちはもう少し、いろんな店を回った。 花澄の右手をつなぐと、肌の感触とは全然違う硬いものがオレの手にも感じ取れる。 初めは何か、違和感があったんだけど、それがオレのあげたものだと思うだけで、くすぐったくうれしい。 いつもと違う感覚がオレの心を満たす。 そして、お腹も空いてきたし、夕ご飯を食べようと店を回るけど、すごい人。 どこのお店に行っても並んでる人の数は変わらなく……。 仕方なく、並ぶことにした。 結局、夕ご飯にありつけたのは7時半。 いつもより少し遅めの夕食だった。 「……まだ、プラン残ってるんだけど……」 うつむいたままそう言う花澄にオレはドキッとする。 ご飯も食べ終わって、ショッピングモールから出てきたところ。 花澄が立ち止まる。 「う、海……見たいんだ……」 >>>つづく ↑↑ランキングに参加しています☆ポチッと押して頂けるとやる気が出ます☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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