テーマ:私の&家族の病気(50)
カテゴリ:おマヌケ親父
検査結果を知った従業員さん達は怒りまくって、『自分達で他の病院に連れて行く!!』と怒鳴ったらしい。
でも泌尿器科医が、『私が付き添って行きますので、うちの救急車で搬送させて下さい。』と言って隣町の病院に運ばれたんだけど、すぐに手出し出来ない状態だったため少し様子を見る事になり、結局運ばれた翌日手術をしたという事だった。 あたし達が病室を覗いた時、親父は眠っていた。 とりあえず、急変する様子もないと言われ、みんなで自宅に戻った。 精神・肉体共にクタクタの状態で、付き添ってくれていた叔父達に礼を言うのもそこそこに、そのまま気を失う様に眠ってしまった。 翌朝、前日のパトカーの正体が判明した。 どのチャンネルも、このニュース一色。 九州からバスジャックした少年が、乗客を死傷させたという痛ましい事件だった。 私達が空港に着いた時、隣のSAでは日本中を震撼させるような事件が起こっていただなんて。 TVを見ながら、呆然とした。 食事を済ませ家族みんなで病院に行くと、主治医からの説明があった。 実はこの病院自体大して評判が良くなくて、私達家族は反対側の隣町にある病院にかかる事が大半だったのだけど、どこまでも悪運が強いというか、この時この病院に赴任していた脳外科のDr.2名は、若いけどとても腕が良く、そのお蔭で親父の命が助かったと言っても過言ではなかったようだ。 主治医の説明によると、命は助かるが何らかの後遺症が出るだろうとの事だった。 もしかすると寝たきりになるかもしれないし、案外軽いもので済むかもしれない。 でも後遺症の可能性は、100%に近いと言われた。 また、脳が安定するまで頭蓋骨は戻せないので、今は仮の物で蓋をしているとも説明された。 『仮の物って。。。どうなってんの?』 あたしの頭の中で、色んな想像がグルグルしてしまい、不謹慎だけど『プッ』と笑いが出てしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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