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カテゴリ:地元生活
帰る人とは、私や夫のこと。
夫は、ついに念願の早期退職を果たして、地元に帰ってきた。ただしリフォーム中につき、我が家に帰るのは、あと一か月後。 さて、後一か月を待たずに、去る人は、地元で仲良くしていただいた、私より10歳上くらいの奥さん。新宿生まれ新宿育ちで、広島生まれの長男だったご主人と結婚して東京から私の地元に40年住んだのだが、この度、ご主人の両親と同居していた広い土地家屋を売却して、夫婦で東京に戻られるそうだ。心臓の悪いご主人のためにも、東京暮らしがいいのかもしれない。 田舎のしがらみというのは、ありがたいようで面倒くさい。私も東京に住んで味わう、「誰にも名前を呼ばれないお気楽さ」 郵便局や銀行で忘れ物をしていてもポストに届けられることや、うっかりお財布を忘れてもツケてもらえる便利さより、どんな服やどんなところでどんな時間であっても、人の目を気にしない都会の暮らし。 旧家で周りに親戚筋の多いお家であればあるほど、口うるさい人がいるものだから、地元の40年は縛られた感があったのだろう。 タクシーも自宅前から乗らないで、一目を避けていたような風だった。毎日どこかに出かけるなんて親戚筋から叱言を言われたりするのは、面倒くさい。 「これからは夫婦でスッキリ暮らしたいの」 と、ご主人もしがらみを切るのを楽しみにしてるって。 私はお話ができなくなって寂しくなりますが。 地方のその小さなしがらみの中に、戻ってきた私ら夫婦。 通っていた魚屋さん、お肉屋さん、花屋さんも店主は高齢化したが頑張っている。 内科や歯科は世代交代して、息子さんの院長となった。勤務医だった隣家のご主人が昨年開業されて、これからはそこでお世話になるつもり。 でも、お気楽に前に住んだ福岡とか、どこかの便利のいい温泉地を終の住処にするって選択もあったかもしれない。三男の夫はどこに住んでもOKな運命だったわけだし。もしかしたら、10年後、まだ元気だったら、仏壇を持って、どこか違う場所に居るってのもありか。 実際、定年して広島の家を売って、関東の温泉地鬼怒川温泉に移住した知り合い夫婦がいる。温泉旅館でたまにバイトしながら、平日ゴルフをして過ごすことを聞いて、夫がかなり羨ましがる。笑 毎日咲くハイビスカスが、お帰り!と言ってくれている。 ![]() リフォーム終えた我が家に戻るのもあと一か月、家電家具も買い、カーテンもオーダーし、着々と準備は進んでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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