なんとなく、楽しく暮らそう

春から仕事シフトが少なくなり、家事が楽になってはいるが、実家の所用が増えてきて、そんなに暇でもない。
母も妹に頼むことは皆無で、東京に居る時さえ、車で20分くらいに住む妹には言わず、私に連絡してきた。やはり長女だからだろうが、事務処理も結構面倒だ。

さて、Netflix三昧な雨の日ではあるが、図書室からいつも本を借りていて、やはり暇な母に向くような本を見ている。

全日空の機内誌連載の「おべんとうの時間」(翼の王国ブック　阿部直美、阿部了)は、単行本でシリーズ4冊目。それぞれのお弁当の写真と、そのお弁当を食べる人へのインタビューは、ほんわかして、また人生の喜哀が書かれていたりして、手元に置きたくて購入した。気取りのないお弁当は、参考になる。

「一橋桐子(76)の犯罪日記」原田ひ香
現代の独居老人の問題を明るく書いているが、やはり人は人に支えられて生きているということだろうな。
最後が、温かい終わり方で、ほっとした。
おすすめしたい本だ。
なんかドラマ化するらしいと聞いた。

実家の前のアパートに、90歳と87歳の子供のいない高齢ご夫婦が住んでいる。奥さんは身体が弱いので、ご主人が買い物に行かれる姿はよく見かける。通院には二人一緒にタクシーで出かけている。人が来るのが嫌いなご夫婦は、家事支援も頼まず、福祉的には、生活費補助をしてもらっているらしい。
奥さんが入院して一人留守番していたご主人が熱中症で倒れて救急車で搬送、入院。ご夫婦が毎日電話している先が、電話がないことに不審に思い、警察を呼んで助かったんたよ。
だから、そういう外とのつながりって大切。
姪だという私くらいの女性が、留守の家に入ってびっくり。足の踏み場もないゴミ屋敷だったそうだ。だから、運ばれたご主人の身体には、ダニや虫に噛まれたような傷や腫れが多数。おまけにエアコンを使わないのだから、快適な生活にはなり得ないよね。
すぐ業者が来て清掃、ゴミ出し。
2DKにはあり得ないゴミ袋が外に出された。洋服みたいなものも、バンバン捨てているけど、、、
この際、新しい下着やシャツを買ってもいいしね。
スッキリした衛生的なうちに、退院して戻られることを望んでいます。
母も外で立ち話はするけど、家の中までは知らないので、
やはり定期的に家事支援に来てもらうのが一番だと思う。
そのアパートの二階にも身寄りのない高齢者男性一人暮らし。実家の隣も一人娘が海外にいる79歳女性一人暮らし。88歳母もそうだけどさ。笑
考えたら、我が家の隣も70代男性一人暮らし(熟年離婚して奥さまが消え、独立した子供家族も姿見せず),
挨拶くらいしかしないから、いざという時がわからないなあ。

昨年、近所の一人暮らし高齢女性が自宅で孤独死。
死後１週間以上だったらしい。
10年以上前にご主人死去。一人娘は東京在住。
このおばさんは変わった人で、かなり意地悪な性格で、狭い道にわざと植木鉢を置いたり、公共や人の土地に勝手に花や野菜を植えたり、難癖つけて近隣トラブルを起こして、人付き合い無し。もちろん親戚ともトラブルで付き合い無し。たぶん娘ともだろう、１週間以上連絡しあってもないのだから。
家の前のアパートの人が植木に水をやるおばさんの姿を見ないと言い始め、噂すると、娘のところじゃないのかと憶測、それでもおかしいと、警察呼んで分かったらしい。
結局娘さんの姿は全く見ないで、家は生前のまま放置されている。
近所の人って、その家族の連絡先とか知らないしね。
考えたら我が家もそうだわ。実家の近所の人って、私の苗字も家も知らない。ただ、同じ町内に住んでいるという情報だけ。
だから、派出所のおまわりさんが、定期的に戸別を訪ねて、緊急連絡先とかを把握してくれているというのがありがたかったのだけど、今やその派出所も廃止という現実。

誰かが、気にしてくれているって、一番大切だと思う。
身内に頼らず、公共機関や福祉サービスでもいい。
もうまわりには高齢者一人暮らしだらけなんだよね。
新しいワンルームマンションには若い人たちが住んでいるけど、入れ替わりが早くて、どんな人がいるのかさえ知らない
のだけど、これもいいのか悪いのか。
ただ、古いアパートだと、家主や地域の不動産屋さんを知っているから助かるのだけど。