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昨日、友人と食事に行きました。 「不謹慎」と思われる方もいると思います。 ですが、私は全てを自粛する事が、 被災地を思う事だとは思っていないのです。 被災地のニュースを見ながら考えました。 私に今出来る事は、日々の事を必要以上に自粛するのではなく、 今までと変わらない生活を送る事だと。 日本中の人が「自粛」したら、日本の経済活動は止まってしまいます。 ならば、自分が使ったお金がきちんと日本の中で回って、 それによって、みんなが、被災地の人たちが、 恒常的に生活出来る事が一番なのではと思ったのです。 この機会に、安いからと外国製品に走った自分を反省し、 適正な労働対価で作られた物にお金を使おうと思ったのです。
今までと変わらないと言っても、 毎日テレビに映る被災地の状況を見続けた私は、 以前の私とは同じでは無いと思うのです。 以前よりも沢山の事に感謝をしている自分がいます。 毎日ご飯が食べられる事。 暖かい家があること。 大好きなお風呂に、毎日入れる事。 その全てに人の手が掛かっています。 無駄遣いを奨励するつもりは有りません。 無駄にならない使い方をしたいと思うのです。
私の住んでいる地域では、 関東大震災クラスの地震がいつ来てもおかしくないからと、 幼稚園や保育園などの未就学児の頃から、 地震に備えてすべき事を心身に叩き込まれて育ちます。 阪神の時も、今画面に映る光景も、 明日はわが身。 冷静に、そう思いながら見ている自分がいます。
昨日の友人達との話題はもちろん地震の事。 被災地復興の為に、政府は何をするべきか? 私たちに出来る事は何か? 次こそ私たちの番かもしれないから、 その時の為に、今回の経験をどう生かせるか? 地震に加えて放射能の不安にも襲われ、 日本を離れる人も出てきているそうですが、 私には逃げる場所などありません。 いつもいつも、大地震が発生する確率100%と言われる土地で暮らして来たからでしょうか、 その考えは全く浮かびませんでした。 辛い場面にも目を背ける事なく、 いつか自分が遭遇するであろう同じ時に、 しっかりと備えたいと思います。
そして、遠くないこの先に、 被災地が観光客を受け容れられる態勢が出来た時には、 ぜひ行かせて頂きたいと思っています。 私が子供の頃は毎年の様に伊豆半島で群発地震が起きていました。 住んでいる人間には大した地震では無いのに、 不安に駆られてお客さんからのキャンセルが相次ぎ、 一番の書入れ時なのに収入が全く見込め無いと 嘆いている旅館やお土産屋さんの声を何度も聞きました。 随分前に何かで被災された地域の方が、 やはり同じ様なことをおっしゃっていました。 義援金も勿論必要ですが、 観光客が落とすお金が、その地域の生活を支えます。 「ここはもう大丈夫だから、皆さん是非遊びに来てください」 その言葉が、ず~と心に残っています。 言った先々で被災の爪あと見る事もあると思います。 でも、いつまでも閑散とした町より、 観光客の行きかう町のほうがいい筈だと思いませんか?
東北はいい所です。 山の風景も、海の景色も静謐で美しい所です。 長く寒い冬を過ごす為に作り出された、 手の込んだ数々のお料理は、心温まる美味しさです。 海の幸も、山の幸もあります。 何より、人が優しいのです。 たまたまバスで乗り合わせたおじさんが、 道々の名所案内をしてくれたり、 車掌さんが、「これが見やすい」と、 街めぐりのマップをわざわざ事務所から取って来てくれた事もありました。
まだまだ先の話です。 でも、いつか何処かに旅行に行こうと思いたった時は、 東北への旅をその選択肢に入れて貰えると嬉しいです。
そして、今この時、 放射腺という恐怖の中で、 日本中の人の為に戦っている方たちがいらっしゃいます。 会見された消防士の方が、 奥様からのメール「日本の救世主になってください」とあったと仰っていました。 どんな言葉を呑み込んでの一行だったのでしょう。 行かないで? 無事でいて?
真っ先に原発の現場から退避しよとした東電上層部の人たちは、 そんなご家族を、どう思っているのでしょう?
感謝と、成功と、無事を祈るばかりです。
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