なまずのつぶやき

１週間ぶりに乗った。西山田農道の平地３本。

全くスピードに乗れないので、１本で止めようと思ったが、

少し根性を出して最後までがんばった。まあ、がんばりも必要か。

そうしないと、いつまでも調子が上がってこないかも。

これで練習終了の予定だったが、片柳Ｓ木さんに出会い、一緒に坂の追い込み走を１本。

徹頭徹尾疲れた。


さて、民話「なまずの使い」の昨日の続き。


主人は、こんなに暗いところを、隣り村から山道を通って来た子どもがいじらしく、

「ちょっと待ってろ、腹へってんべ、歩きながら食べろ」

と祭りでつくったまんじゅうをくれてやりますと、子どもはそれをもらって、うれしそうに

やみの中へ消えて行きました。

「おかしな子どもだなあ。それんしても、おらがとこのはなしが、隣り村まで聞こえるって、

おかしなこった」

と急に疑問がおこり、もう一度いまの子どもをたしかめようと、あとを追いかけましたが、

とうとう追いつきませんでした。


あくる朝、集まってきた人たちに、胸がさわいで夜もおちおち眠れなかった主人は、

はれぼったい目をしながら昨夜のはなしをして、

「三川っぷちへ手をつけんのはやめんべじゃねえか」

といいだしましたが、せっかくそれをたのしみにして来た他の人たちは聞きいれません。

「さあ、やっつけろ」

と誰かがどなったのを合図に、どっとあくを投げ入れますと、

ふなやどじょうがたくさんもがきくるしみながら浮かびましたが、

しばらくして、水底のほうから、ぶくぶくと泡がたってきたと見るまに大きな波がおこり、

やがて黒い大きなものが姿をあらわし、白い腹をみせてひっくりかえったまま水に浮かんでき

ました。

「やあ、なまずだ、でっけえなまずだ。」

みんなして水の中にとびこんで引きあげますと、

なまずは、くやしそうに口をかたくとじて死んでいました。

「このなまずで、酒でも飲むべや。」

「ふんだ、酒できよめりゃ、たたりなんてあるもんか。」

祭りの残り酒で大いに飲もうと、なまずの腹をさいたところ、

中から、昨夜子どもにやったまんじゅうのあずきあんが出てきました。

・・・・・おしまい・・・・・


三川淵って、何処にあるのかな。知ってますか。